週刊ムー語教室/魔術が産みだした悪魔「ジャージーデビル」

文=こざきゆう

ウマのような赤ん坊が!

知っているようで知らない〝ムー的用語=ムー語〟をわかりやすく解説する、「ムー語教室」。今回は、「ジャージーデビル」です。

 

第66回:「ジャージーデビル」

  1. 1:魔術の儀式で悪魔の姿に変身した都市伝説が発端のひとつ。
  2. 2:現代でも伝説に似た生物が目撃され、UMAとしても認識される。
  3. 3:大規模捜索も行われたが、実体は謎のまま。

最初は都市伝説的な話でしたが、現実の世界で目撃が続き、ついには調査団体が結成されるにいたった、悪魔的UMAがいます。それが、アメリカ、ニュージャージー州を中心に出現しているジャージーデビルです。

Jersey_Devil_Philadelphia_Post_1909-2そのUMAの起源となる伝説はさまざまな類型がありますが、おおよそ次のようなものです。

1735年、同州で最大を誇るパインバレンズの森林地帯に住むリード夫人が、産まれたばかりの赤ん坊を抱えながら、魔術の儀式を行っていました。そのとき、突然、赤ん坊の顔がウマのようになり、背にはコウモリのような羽を持つ悪魔の姿に変化したのです。その赤ん坊は、そのまま闇夜に飛び去っていったといいます。

以後、同州ではこの伝説の悪魔に似た怪物の目撃が語り継がれてきました。たとえば、1925年には、カンガルーのような姿に牙を持つ怪物の目撃がありました。その怪物は、家畜を襲い惨殺したこともあり、新聞報道されたのです。1951年には少年たちが半人半獣の怪物を目撃、警官が現場に派遣され、辺りを騒然とさせました。1966年には同州の農場でアヒルやガチョウ、ネコ、イヌなど計40匹もの家畜が惨殺される事件が発生。イヌは屈強なジャーマンシェパードでしたが、あっさりと殺されていたといいます。

1993年以降は、毎年のようにジャージーデビルの目撃が続きました。しかも、目撃者の多くは、会社役員や警官、役人など、社会的地位のある人や責任ある人々だったことから、いい加減な話とは思われにくいものでした。

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そのため、1999年には「ザ・デビル・ハンター」という調査団体が結成されました。そして、ジャージーデビルの足跡を、パインバレンズの森林で発見。さらに鳴き声と思われる奇声の録音に成功したのです。

さらに、2010年には、ジャージーデビル伝説発祥の地である、リード夫人の家があった農場の調査中、驚くべきことがありました。空中を飛び去るその姿が、赤外線スコープによってとらえられたのです。

はたして、その正体とは何なのでしょう?

UMA研究者として名高いローレン・コールマンは、目撃者の描いたスケッチを観たとき、オーストラリアの幻の怪獣「バンイップ」に似ているとコメントを残しています。なお、バンイップには複数のタイプが目撃されていいるほか、スケッチ以外の証拠がありません。

やはりジャージーデビルの正体については、今後も引き続きの調査に期待したいところです。

文=こざきゆう

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