発生から70年でも謎多きロズウェル事件の真実へ/あのときのムー

文=こざきゆう

50年目に現地取材を敢行!

1947年は、現代UFO事件史の幕開けとされる〝UFO元年〟である。すなわち、アメリカの実業家ケネス・アーノルドが〝空飛ぶ円盤〟に遭遇した「アーノルド事件」、そしてUFOがアメリカ、ニューメキシコ州の牧場に落ちたという「ロズウェル事件」が、同年に連続して発生したのだ。

(それぞれ、「UFO事件の基礎知識/ケネス・アーノルド事件」「UFOの基礎知識/ロズウェル事件」前編「同」後編も参照していただきたい)

「ロズウェル事件」については、アメリカ政府は当初、UFOの墜落を発表したものの、即、「気象観測気球の誤認」と発表内容を転じた。しかし、証拠となる円盤の残骸の発見や、事件の目撃者や軍関係者の告発などが相次ぎ、事件は複雑化。年月を経れば経るほど、混迷を極めていく。

「ムー」創刊時、すでに古典ともいえる事件だったが、新事実がさまざまな角度から明らかになり、そのたびに真相が見えなくなる「ロズウェル事件」は、今なお、近代UFO事件史最大の謎である。

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「ムー」1997年7月号より。

この事件の実態にせまるべく「ムー」は創刊200号の記念号にあたる1997年7月号のこと。総力特集「ロズウェル墜落UFOの真実」と題し、本誌のメイン・ライターでもあり日本屈指のUFO研究家、並木伸一郎氏が、ロズウェル事件から半世紀の節目を迎えた現地に飛んだのである。

記事では、事件当初、多数の残骸が散乱していたというフォスター牧場だけでなく、2機のUFOが空中衝突したともされる〝幻の第2墜落現場〟コーン牧場、“第3の墜落現場”との噂もあるラグズデール・サイトへも現地調査を行った。

また、墜落現場で採取されたという謎の金属片を入手していたアメリカのUFO学者の大御所リンダ・ハウ女史へ、現物を見せてもらいながらのインタビューを敢行。そして、ロズウェル事件を白日のもとにさらすきっかけをつくりながらも、UFO問題の表舞台から姿を消していたビル・ムーアにも接触するという盛りだくさんの内容となった。

この取材を通じ、並木氏は、ロズウェル事件はUFO墜落事件であったという自説を確信したという。

「ムー」2000年2月号より。
「ムー」2000年2月号より。

この特集後も、「ムー」ではさまざまな角度からロズウェル事件を検証してきたが、さらに謎にせまる驚くべきものが、既知の証拠から出てきた。

それを紹介したのが、2000年2月号の特別企画「ロズウェル事件衝撃の真実」である。

事件当時、フォスター牧場に墜落したのは気球である、と、ダミーの気球残骸を持って説明した、空軍のレイミー准将の写真がある。彼がその写真の中で手にしているメモ用紙を拡大、解析したところ、「墜落事故の犠牲者」などの文字が読み取れたのである。

これは、いわゆる「レイミー・メモ」と呼ばれることとなり、墜落UFOの搭乗者=異星人(?)が現場から回収されたことを裏づける新証拠とされている。

ただし、これらの記事でロズウェル事件の真実に近づいたとはいえない。「ムー」ではほかにもさまざまな説を扱っている。いわく、墜落事件で回収されたのは異星人ではなく実は人間だった可能性があり、人体実験だったのではないか……あるいは、地球内部は空洞で、そこに文明を築いていた人々が乗っていたUFOがロズウェルに墜落したのではないか……などなどの仮説を紹介。新説・奇説が百花繚乱の様相を呈しており、それだけ、事件の闇は深いのだ。

「ムー」2006年11月号より。
「ムー」2006年11月号より。

事件から70年以上経った現在、関係者の死去などもあり、ロズウェル事件の真相はますますわからなくなっていくだろう。しかし、「ムー」では今後も解明の糸口を追求していきたい。

文=こざきゆう

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