終末に破壊神シヴァが現われる!「ヒンドゥーの予言」/世界の大予言

破壊と創造の神

ヒンドゥー教は、インドやネパールにおいて多数派を占める宗教で、全世界で9億人の信者を持つ。信者の数では、キリスト教、イスラム教に続く第3の宗教である。

ヒンドゥー教は紀元前1200年頃に成立した『リグ・ヴェーダ』を聖典とし、地、天、火、太陽、風などの自然神を崇拝する多神教である。形式としてはギリシアやローマの神々、神道の神々に近い。特徴的なのが、仏教にも伝えられた輪廻転生の概念である。生きている間の信心と業(行為、善行)により、次に生まれ変わった時のカースト(宗教的身分制度)が決まってくる。これがヒンドゥーにおける階級制の根拠ともなっている。

三神一体と呼ばれる教義において、宇宙を創造した「ブラフマー」、宇宙を維持する「ヴィシュヌ」、宇宙を破壊する「シヴァ」は、もともと一体であったとされる。

シヴァは、水の神ルドラと同根で、暴風や、水害の神である。暴風雨は破壊をもたらすものであるが、同時に土地を肥やし、その後の豊作を約束する存在でもある。破壊の神ではあるが、同時に新しい世界を迎え入れる、創造の神でもあるのがシヴァの特徴である。それを示すように、世界創世の折、蛇が吐き出す毒で世界が滅びそうになった時、シヴァみずから毒を飲み干して世界を救ったというエピソードもある。

 

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聖典『リグ・ヴェーダ』。

 

 

現在は、滅びの時代「カリ・ユガ」にあたる

ヒンドゥーの教えにはユガ(yuga)と呼ばれる思想がある。この世界は人の輪廻転生と同じく、創世と終末を繰り返すとの思想である。

『マヌ法典』によれば、世界はユガという4つの時期に分かれている。第1期クリタ・ユガ、第2期トレーター・ユガ、第3期ドヴァー・ユガ、第4期カリ・ユガである。現在はカリ・ユガの末期であり、破壊神シヴァの到来期とされる。

「カリ・ユガが崩れいく時代に現れる。そして世のすべての悪を滅ぼし、新たな世界を築く」と、ヒンドゥーの終末予言があるが、現在はまさに世界が滅びゆく崩壊の時代ということになる。

滅びの時代ではあるが、そこには救いの予言もある。救世主の名はカルキ。ヴィシュヌは10の化身として地上に現れるとされているが、10番目にして最後のアヴァターラ(不死の存在)がカルキである。名前の意味は、「永遠」「時間」「汚物を破壊するもの」であり、シヴァの破壊の後、世界を新しく造るのがこのカルキなのだという。

しかし、これが本当に救いかどうかは不明である。そもそも完全に世界が破壊された後の話であり、新しい世界に人類が存在しているかどうかはわからない。

 

 

(ムーSPECIAL「世界の大予言FILE」より)

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