オリオン・ミステリー 地上に描かれた三ツ星/ムー的古代遺跡

文=並木伸一郎

ギザの三大ピラミッド 地上に描かれた三ツ星

 

エジプト、ギザの台地に建つ3基のピラミッド。その建造目的の謎を解く仮説のひとつに、オリオン信仰説がある。

 

1994年、エジプト出身の建設技師ロバート・ボーヴァルと作家のエイドリアン・ギルバードは著書『オリオン・ミステリー』において「三大ピラミッドはオリオン座の3つ星の配置に相似している」との新説を唱えて注目を集めた。周知のとおり、オリオン座は7つの輝星から成る星座だが、ふたりは、大ピラミッドがアルタニタク、第2ピラミッドがアルニアム、第3ピラミッドがミンタカの位置と一致することから、三大ピラミッドはオリオン座の三つ星を地上に再現したものだ、と主張しのだ。

 

事実、このオリオン座の3つ星の写真と三大ピラミッドの空撮写真を比較すると驚くべきことがわかる。双方のレイアウトがピタリと一致するのだ。さらにボーヴァルらは、ナイル川と天の川の相対位置も合致することも見つけた。

 

厳密に計算すると、実は微妙なズレが生じるのだが、その原因は春秋分天歳差にあると考えられる。地球は楕円形なため、自転軸は2万5920年周期で回転運動をする。そのため歳月の経過とともに星座の見え方に変化が生じるのだ。そこで彼らは星空の時代変化のコンピューター・シミュレーションを行った。すると、ナイル川と三大ピラミッド、天の川とオリオン座3つ星の相対位置が正確に合致したのは、なんと紀元前1万450年ごろという数字がはじき出されたのである。

 

ということは、三大ピラミッドは約1万2500年も前に建造されたことになり、エジプトの正史が紀元前4500年ごろとされていることから、通説より8000年も過去に遡ってしまう。

 

エジプト文明がピラミッドを建造したのではなく、先行文明から継承したことになるこの説は、当然、エジプト学会には受け入れられていない。

 

現在、ピラミッド内部の入室は厳しく制限されている。宇宙線を用いた透視で内部構造を調査しようという計画もあり、建造方法や隠し部屋、隠し通路の発見が期待されている。
現在、ピラミッド内部の入室は厳しく制限されている。宇宙線を用いた透視で内部構造を調査しようという計画もあり、建造方法や隠し部屋、隠し通路の発見が期待されている。

 

現在は第2ピラミッドの頂上部分にしか残っていないが、かつては全体が大理石の化粧石で覆われ、白く輝く美しい姿だったと思われる。
現在は第2ピラミッドの頂上部分にしか残っていないが、かつては全体が大理石の化粧石で覆われ、白く輝く美しい姿だったと思われる。

 

(「ムー的古代遺跡」より掲載)

文=並木伸一郎

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