牡牛を屠る神を崇める「ミトラ教の予言」/世界の大予言

キリスト教と並ぶ宗教だった!?

ミトラ教は紀元前に発祥した古い宗教で、起源もはっきりしない。プルタルコス『ポンペイウス伝』によれば、紀元前60年ごろにキリキアの海賊の宗教として存在したという。その根源は、アーリア人の古代宗教で、メソポタミアから小アジアの地域で発展した。

ミトラ神は、もともとアーリア人の古代宗教では、他の神々と同列の神であったが、太陽神と結びつくことで最高神へと昇格した。また、ミトラ教は、メシア思想とも結びついており、メシアとしてミトラ神がこの世に降臨して世界を救うという、救済宗教としての側面も持ち合わせていた。

ミトラ教は、アケメネス朝ペルシアの時代に、占星術と結びつき、秘教占星術を生み出している。この流れは、現代では神智学協会へと受け継がれている。

ミトラ教は、少なくとも紀元2世紀にはローマ帝国内に定着し、大きな影響力を持った。

後にローマがキリスト教を認めると、救済宗教という似た性向を持つミトラ教は弾圧され、その歴史を閉じることになる。

なおイエスが誕生した時、賢者が祝福に訪れたという伝承がある。この賢者とは、ミトラ教の占星術師マギであり、ミトラ神の生まれ変わりの救世主かどうかを確認に訪れたのではないかという説も存在する。

 

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イタリア、ピサにあるミトラ神殿の、牡牛を屠るミトラ神のレリーフ。ミトラ神を信仰するミトラ教のシンボル。

 

氷河期の再来時、救世主・ミトラ神が現われる

ミトラ教ではミトラ神が救世主としてこの世に降臨すると予言している。その時、太陽は力を失い、世界は混乱しているという。では、その時期はいつか。

太陽神が力を失う時期こそ、救世主の到来ということになるが、つまり、それは地球に氷河期が訪れるその直前ということになる。

約1万年前まで、世界は氷河期にあった。その記憶を引きずるミトラ教は、未来に氷河期がいつ訪れるかを予測するために占星術を発展させた。

ミトラ教でメシアが誕生することは、つまり氷河期の再来を意味し、だからこそイエスの生誕が本当のメシアであるかを彼らは確認したのだ。彼らは救世主の生誕を恐れているのだ。ヘロデ大王がイエスの生誕時、救世主を殺すべく幼児を虐殺しているが、これも同じ理由からとする識者もいるほどである。

近年、多くの宗教・予言で、現在が終末期であり、救世主降臨の時期が到来していると主張している。

ミトラ教の予言が正しいとすれば、近い将来、氷河期が訪れることになる。科学者からもその兆候があるとの説があるが、果たして……。

 

 

(ムーSPECIAL「世界の大予言FILE」より)

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