白人によって創造され滅ぼされた文明「インカ文明の予言」/世界の大予言

処刑されたインカ王アタワルパ

白人による「新大陸発見」まで、中米メキシコと南米アンデスの地において独自に繁栄してきたアステカ帝国とインカ帝国。8000キロの距離に隔てられたこの2国には共通点がある。白人の侵入により滅び去ったこと、そして、はじめて目にした白人を「神」と誤解したことである。

アステカにおいては髭を生やした姿とも、翼を持つ蛇とも伝えられるケツァルコアトル神と見なされたスペイン人だが、一方でインカではいかなる神の降臨とされたのか?

それが、白い顔立ちに髭を生やした姿と伝えられる創造神ビラコチャである。

伝説が伝えるところによれば、ビラコチャは原初の混沌の中に最初に立ち現れた神であり、世界の創造主である。しかし彼が作り出した世界は一片の光もない暗黒に包まれ、人間は闇を這いずり回っていた。何があったか神は「パチャクティ(世界の刷新)」を行い、それまでの人間は石に変えられ滅ぼされた。

 

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インカ帝国の遺跡、マチュピチュ。

 

第2の創造でビラコチャ神は太陽と月、人間、動物を作り、人間たちを特定の地域に配置してその地の民族の起源にした。さらに自らのふたりの息子とともに創造の旅を続けた末にインカ北端の地に至り、現在のエクアドルのあたりから洋上に浮かび水平線のかなたに姿を消した。

その後、太平洋上から到来した「色白で髭を生やした男」が何をしたかに関しては、いまさら触れない。インカ王アタワルパは部屋を満たすばかりの黄金をスペイン人に差し出して命乞いするも処刑され、民は強制労働や感染症の蔓延で命を落とした。

以来500年、欧米諸国の植民地支配を脱して独立した南米諸国だが、いまだ白人系の勢力が大手を振るう構造は変わりがない。

 

ペルーを動揺させる、「インカリ」の伝説

現在において、ペルーで密かに語り伝えられるインカ復活の伝説「インカリ」をご存じだろうか。インカリは太陽神と処女の間に生まれた子どもであり、長じてインカ王となった。神にも等しい彼は、風の神と父親である太陽を縛り上げて時を止めると、金の杖を投げおろし、刺さった場所に街を築いた。それこそが現在のクスコである。

そんな偉大なインカリもスペイン人に捕らわれて斬首され、その首は土中に埋められた。

しかしインカリは死んでいない。首から徐々に体が復活しつつある。彼の五体が揃ったときにインカは復活し、世界は新たな「パチャクティ」を迎える、と。

17世紀を生きたインディオの歴史家、ワマン・ポマは、白人侵入とインカ滅亡を、最後のパチャクティ伝説、予言としてとらえたが、インカリが甦るとき、世界はいかなるものに遭遇するのだろうか。

 

(ムーSPECIAL「世界の大予言FILE」より)

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