大本の開祖による恐るべき予言「出口なおの『御筆先』」/世界の大予言

神憑りで金神の言葉を書き記す

出口なお(直)は、不思議な神憑かり現象を起こしたことから新興宗教「大本」の開祖となった人物で、生涯に多くの予言とメッセージを残している。

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出口なお(1837~1918)。「大本」の教祖。

なおは、「艮(うしとら)の金神(こんじん)」と呼ばれる、いわゆる祟り神による神憑かり現象を起こし、その金神の言葉を自動筆記で大量に残しており、これが大本の教義の根本となる。

なおは大工の桐村五郎三郎の子として、幕末の天保7年(1837)に生まれている。天保の飢饉で食べ物もあまりなかった時代であり、生まれた直後に殺される可能性もあったが、祖母が頑強になおを保護したことで助かった。

桐村家は裕福な家で資産も少なからずあったが、五郎三郎の放蕩により没落し、五郎三郎自身も、なおが10歳の時にコレラで死んでいる。その後、出口家に養女に入り、なおは出口家を相続する。ここで財産争いに巻き込まれ、人の心の汚さを目の当たりにしている。

安政2年(1855)、宮大工の四方豊助を婿とするが、その浪費により出口家はわずか数年で没落。その後、長い期間生活苦を味わっている。

明治25年(1892)、なおは突如神憑かりする。江戸から明治の激しい変転と価値観の逆転を経験し、さらには生まれた直後から幸と不幸を激しく往来したなおの精神が、現実を越えた瞬間である。

 

「悪魔ばかりの世であるぞよ」

「三千世界一度に開く梅の花、艮の金神の世になりたぞよ、梅で開いて松で治める神国の世になりたぞよ。

この世は神が構わな行けぬ世であるぞよ。

今は獣の世、強いもの勝ちの悪魔ばかりの世であるぞよ。世界は獣の世になりておるぞよ。

悪神に化かされて尻の毛まで抜かれておりても、まだ目が覚めん暗がりの世になりておるぞよ。

これでは世は立ちては行かんから、神が表に現われて、三千世界の立替立直しをいたすぞよ」

 

なおが艮の金神から預かった最初期の言葉である。

文明の時代になり、悪魔ばかりとなったので、世の中の洗濯・立て直しをこれから行うという内容だが、これ以降、なおは独特な自動筆記で多くの言葉を残すようになる。それは「御筆先」と呼ばれ、半紙20万枚、1万巻もの量に達したという。

明治26年(1893)、なおは、突如として「来年春から唐と日本の戦争があるぞよ、この戦は勝ち戦(略)露国からはじまりて、もうひと戦あるぞよ。あとは世界のおお戦で、これからだんだんわかりてくるぞよ」と町を彷徨しつつ予言した。

日清戦争、日露戦争、第1次世界大戦を指し示す言葉であるが、これらの的中と、行く先々で行った心霊的病気治療で信者の信心を得て、なおはいよいよカリスマとして大本の開祖となるのである。

 

 

(ムーSPECIAL「世界の大予言FILE」より)

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