過去に大破した第5惑星フェイトンの遺跡か?/宇宙のオーパーツ

文=並木伸一郎 写真=NASA ほか

小惑星ベンヌのピラミッド

 

2014年6月末、インド宇宙研究機関(ISRO)の科学者が、小惑星ベンヌ(1999RQ36)に「ピラミッドのような謎の構造物を発見した」と発表した。ベンヌは、1999年にアメリカのLINEAR(リンカーン地球近傍小惑星探査)によって発見された小惑星だ。直径は約560メートルで、その大きさから推測すると、ピラミッド状構造物の高さは約100メートル。エジプトの大ピラミッドと似通った高さである。

 

(上)小惑星ベンヌ。中央に四角い構造物が見える(真上から見た様子)。(下)構造物を横から見たところ。
(上)小惑星ベンヌ。中央に四角い構造物が見える(真上から見た様子)。(下)構造物を横から見たところ。

 
頂上は平らで白く、古代マヤ文明の遺跡チチェン・イツァにある階段状ピラミッド「エル・カスティーヨ(ククルカン神殿)」や、パレンケの「碑銘の神殿」と似ているが、底部の一部が埋もれているようである。この物体に関しては、「エイリアンの基地」「地球外文明の遺跡」など、さまざまな説が飛び交った。一方、「自然にできた水晶、つまり“結晶”ではないか」という説、さらに、その頂上部と側面が一部白く発光しているように見えることから、「蛍石の結晶だ」という指摘もある。しかし、自然に形成された結晶にしては、あまりにもサイズが大きすぎるだろう。

 

構造物を図式化すると、ピラミッド構造になっていることがわかる。
構造物を図式化すると、ピラミッド構造になっていることがわかる。

 
かつて太陽系には、高度な文明が栄えた第5惑星フェイトンが存在していたという説がある。フェイトンは、何らかの原因で大破してしまい、火星と木星間の小惑星帯がその名残だという。ベンヌがフェイトンの残骸だと仮定すれば、未知の地球外文明の遺跡が残っていても何ら不思議はない。

 

NASAは2012年にベンヌの探査計画を発表、2016年に探査機を打ち上げるという。探査が成功すれば、謎めいた構造物の真相が明らかになるだろう。

 

(「宇宙のオーパーツFILE」より抜粋)

文=並木伸一郎 写真=NASA ほか

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