海の巨大生物 シーサーペント

文=並木伸一郎

世界各地に生息する巨大ウミヘビ

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  • 生態データ
  • 目撃場所・棲息地=世界各地の海・河川・湖など
  • 体長=15~60メートル。
  • 特徴=頭は先が尖っていて、ノコギリ状の歯を持っている。2対の水かきのついた足もしくはヒレがある。胴体はヘビのように細長く、茶褐色もしくは濃い緑色をしている。色は下腹部にいくにしたがって明るいクリーム色へと変化する。
  • 行動=頭をもたげ、長いからだを縦にくねらせて泳ぐ。スピードはかなり速い。音に反応したり、潮を吹いたりすることがある。
  • 性格=獰猛なタイプが多い。

シーサーペントの目撃は、『旧約聖書』「ヨブ記」に登場する海棲怪物リヴァイアサンを含めれば、紀元前の古代にまでさかのぼる。また、ヨーロッパが大航海時代を迎えた16世紀には、船や人を襲うオオウミヘビについての報告が多々ある。

ただ、シーサーペントといっても、その姿形や棲息場所が海や湖、河川などで異なるため、現在では、同一種ではなく複数種存在していると考えられている。

現代において、シーサーペントが一般的に知られるようになったのは、1964年12月12日、オーストラリア、クイーンズランド州の沖合で、フランス人写真家ロベール・ルセレックが、推定体長25メートル、四肢もヒレもなく、左右に目がある巨大な怪物を撮影した。

頭の巨大さに比べて胴体は先細り。背中に深い傷があり、ルセリックと友人が潜水していくと、怪物は弱々しく口を開いて深みへと泳いでいったという。この事件以後、シーサーペントの目撃が相次いだが、まもなくして沈静化した。

2000年代後半になり、再び各地でシーサーペントの出現が多発した。2012年8月1日、ノルウェーのグロダスにある「ホーニンダルスヴァトネット湖」で“ヘビのような怪物”が出現。体を上下にくねらせながら湖面を進んでいく姿が撮影された。同湖では、湖の底にドラゴンが棲むという伝説が語り継がれている。

また同年11月、アルゼンチン北部サルタ地区を流れるコラメント川には“カブラリート”というシーサーペントタイプの怪物が棲息しているが、細長い身をくねらせながら泳いでいくその姿がビデオカメラで撮影されている。

シーサーペントの特徴のひとつとして、縦(垂直方向)に身をくねらせて泳法は、クジラやイルカなどにも見られることから、その正体は、「古代の哺乳類」もしくは「未発見の海棲爬虫類もしくはその亜種」。あるいは「巨大化したウナギもどきの怪物種」の可能性があると考えられている。

海洋の3分の2は未知の領域だ。発見された水棲爬虫類や魚類がすべてではない。学者たちも知らない多種にわたるUMAが潜んでいてもなんら不思議ではないのだ。

文=並木伸一郎

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