UFO事件の基礎知識/ベルギーのUFOフラップ事件

文=並木伸一郎

多くの住民がいっせいに目撃した謎の飛行物体

1989年11月29日の17時ごろ、ベルギーの農村地帯、東部に位置するワロン地域のリエージュ州オイペン一帯で、約4時間の間に145件ものUFO目撃情報が警察に寄せられるという事件が発生した。

実際にUFOを目撃した人物によれば、通報のあった牧場の上空に、先端が丸い黒い三角形の物体が停空していたという。物体の大きさは約30メートル。機体の底部中央には消防車の警告灯のような赤いライトが3つあり、先端から地上に向けて強力な光を照射していたそうだ。

flap

この事件を皮切りに、翌90年5月にかけて、ベルギー上空に同様のUFOの出現が激増した。とりわけ1990年3月30日から31日には、出現したUFOに対して、軍が出動する事態にまで発展した。

30日の22時50分、憲兵隊がグロンにあるレーダーサイトに、3つの発光体が出現した。同様に、セメルザーケのNATO(北太平洋条約機構)軍基地のレーダーも、この飛行物体を補足。ここまでくるとベルギー空軍も動かざるをえなかった。

翌31日0時5分、ベルギー空軍はF16戦闘機を2台発進させ、UFOを追跡させた。追跡は実に75分にも及んだが、成果は挙げられなかった。しかし、1度だけUFOを捕捉できている。 このときなんと、UFOは時速280キロから一瞬で時速1800キロまで急加速したという。ちなみに、この時発生する重力=Gは、推定で40G。鍛錬したパイロットでさえ、限界は8Gだ。

さらに、高度約2700メートルから約1500メートルまで急降下するなど、“地球上”の航空技術では考えられない動きをし、最終的に高度約3300メートルまで急上昇したかと思うと、地上に向かって急降下し、そのまま姿を消してしまったのだ。

事件から約2年後の1992年6月22日、これまでのUFOの出現を受けて、ベルギー空軍のド・ブローエル大佐は、
「われわれの防衛システムは、この種の飛行物体には無力だ」
というコメントを残している。

1989年11月から1990年5月までに、UFOを目撃したと主張する市民の数は述べ1万人以上にのぼった。数の多さからも一連の事件の異様さがうかがえるだろう。

こうしたUFOの目撃が集中発生することをフラップ(Flap)またはウェーブ(wave)という。

このベルギーの事件はその典型といえる事件なのである。

文=並木伸一郎

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