UFO事件の基礎知識/ケネス・アーノルド事件

アメリカ人実業家が遭遇した9機の飛行物体

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1947年6月24日の午後2時、アメリカ人実業家のケネス・アーノルドはワシントン州チェハリスから同州ヤキマという町に向かうため、自家用機に乗り込んだ。

チェハリスを発ってから間もなく、無線で空軍から連絡が入った。「前日、海兵隊の輸送機が、アメリカ西海岸のカスケード山脈のレーニア山上空で消息を絶ったので捜索に協力してほしい」と。要請に応じたアーノルドは、機首をレーニア山に向け発進した。

同日午後3時ごろ、アーノルドの自家用機はレーニア山上空2900メートルの地点に到着した。空には雲ひとつなく、視界は良好だった。するとそのときである。

ジュラルミン製の機体が目もくらむような光を反射した。驚いたアーノルドが周囲を見渡すと、鎖のように一直線になった9機の飛行編隊を目撃したのである。

「ジェット機か」

そうつぶやいた次の瞬間、信じがたい光景を目の当たりにする。

驚くべきことに、数秒の間隔を置いて飛行編隊は急激な角度で急降下と急上昇を繰り返し、ジグザグに飛行し始めたのである。さらに当時のジェット機では考えられないほどのスピードだったのだ。

そこでアーノルドは、手元の工具を用いて、物体の大きさや速度を測定した。すると、編隊の全長は約8キロ、一機の長さは約15メートル、そして編隊の飛行速度が時速2700キロにも達することがわかったのである。

このスピードは当時の航空技術では不可能である。しかも、空中で数秒ごとに行う鋭角ターンなどは飛行機の動きとはとても思えない。また、ジェット機特有のエンジン音がいっさいしない。

不思議な物体に遭遇した彼は、茫然としながら当初の目的地であるヤキマへと向かったのである。

ヤキマの空港に着いたアーノルドは、さっそく友人に自身が目撃した無気味な飛行物体について話した。そしてその翌日の夜までに、彼の体験談はアメリカ中に広まり、2週間とたたないうちに、アーノルドは空軍の幹部にマークされる身となった。その後、彼は記者会見を開き、

「私が目撃した飛行物体は、全部で9機だ。まるで水面をスキップするように飛んでいた。その形はコーヒーカップの受け皿を向い合せ重ねたような形をしていた」

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彼のこの証言により、謎の飛行物体は「フライング・ソーサー(空飛ぶ受け皿)」と呼ばれるようになり、今日の「UFO」の代名詞となったのだ。

ちなみに、今なおアーノルドが目撃した物体の正体などは不明のままである。

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