天から謎が降ってくる! 超常現象2015 奇現象編

文=並木伸一郎

曇り時々ウナギ、ナマズ、鳥

6月9日のことだ。アメリカ、アラスカ州フェアバンクスの上空から、体長14~15センチの死んだヤツメウナギが数多く降り、ショッピングセンターの駐車場と近くの芝生の上に落ちた。口の中に鋭い歯が密集したヤツメウナギを見て、住人たちは驚愕したという。「アラスカ・ニュースマイナー」紙は「成長したヤツメウナギが今週だけで4度、フェアバンクスに落下したそうだ。近隣の海辺ではヤツメウナギにはめったにお目にかかれないことから、きわめて異常な事態だ」と報じた。

このように虫やカエル、魚などの生物が、“空から降ってくる事象=ファフロツキーズ現象”は、世界各地において何世紀にもわたって報告されている。多くが竜巻やモンスーンが湖や川の水面を渡り、重量の軽い水生動物を含む小さな生物や物体を吸い上げて何キロも運び、そしてそれらを空を見る人々の頭上に落とす、と識者は説明する。

だが、フェアバンクスではいかなる竜巻もモンスーンも発生しておらず、雨さえ降っていなかったのだ。なんらかの災厄の前兆ではないかと、住民は不安を募らせている。

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2015年月19日にインドに降ったナマズ。

 

さらに6月19日、インド南東部のアーンドラ・プラデーシュ州クリシュナでも、雨に乗じて大量の魚が降った。その大半が現地でヴァラガと呼ばれる、淡水に生息するナマズだった。現場は農村地帯の沼地だったことが幸いし、魚の多くが生きていたらしい。現場で撮られた写真には、人々がまだ新鮮な魚を集めている様子が写っている。集めた魚は市場に売られたという。

これらの魚は近所の川や水路、もしくは3日間におよぶ大雨に先立ってベンガル湾から吹いた強風により吸い上げられ、空から落ちてきたと推測されている。だが、それならなぜナマズだけなのかという謎が残るため、正確な原因は不明である。

続いて6月28日、アメリカ、アイダホ州クナの道路は鳥の死骸で埋めつくされた。3月には同じくアイダホ州の東部で移動中の2000羽のガンが突然死して地面に落下していたのだが、同様の鳥の大量死事件が再び発生したのだ。

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6月、アメリカのアイダホ州クナに落ちた鳥の群れ。スズメやヒバリなど、鳥の種類はさまざまだ。

 

今回の事件の第1報は、クナの住人スーザン・カールソンによるものだった。車で市街地を走行中、ハゲタカがスズメやヒバリなどの死骸を貪り食っているところに遭遇した。鳥たちの中には生きているものもいたが、大半が瀕死の状態だったという。彼女が見ている間にも、空からポタポタと鳥の死骸が落ちつづけ、そのうち1羽は彼女の車のボンネットの上にも落ちてき。

同州の魚と獣の保護管理地区で働くエヴィン・オニールが死骸を検分したところ、物理的にはいかなる傷も負っておらず落下による衝撃のみ。可能性として考えられたコレラの症状も見当たらなかったという。

原因については未知の病原体による感染症説、化学薬品説、携帯電話の中継基地からの電磁波説、はては福島の放射能飛散説まで飛び出したが、いずれも仮説にすぎず、ミステリアスなままである。

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