1973年 簡易降霊会コックリさん流行/戦後日本オカルト事件

編=オカルト雑学探究倶楽部

狐の霊を招くコックリさん

1973年のベストセラーのひとつに、中岡俊哉の『狐狗狸さんの秘密』がある。狐狗狸(以下「コックリ」)さんというのは一種の簡易版・降霊術のことだ。

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『狐狗狸さんの秘密』。

 

もともとのスタイルは、割り箸程度の長さの棒を三つ叉に組んで縛って立て、その上に盆などを乗せて数人が手を置く。おまじないをとなえると棒が勝手に動きだし、棒の脚が床を打つ回数で質問に答えるというものだった。
しかし同書では、文字、数字などが書かれた紙の上にコインを置き、複数の人間がそこに軽く指先を添えるというふうに、やり方も現代風にアレンジされていた。
降霊といっても人間の霊ではなく、「狐」の霊を呼びだす術とされている。そのため文字が書かれた紙には鳥居も描かれ、鳥居でスタートして鳥居で終わることになっていた。終わったら全員で「お帰りください、コックリさん」と唱え、コインが鳥居の位置へ戻ることで終了とされる。
逆にそれがないと、コックリさんはその場に居つづけ、悪影響を及ぼす(とり憑かれる)と信じられていた。
そうした恐怖がベースにあったうえに、動物霊は悪霊であるといわれていたことから、「コックリさん」ではなく「エンジェル(天使)さん」と呼ぶこともあった。

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コックリさんで使用される「文字盤」の一例。

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