1974年 超能力者ユリ・ゲラー来日!/戦後日本オカルト事件

編=オカルト雑学探究倶楽部

日本中から現れた超能力少年

当時の世相といえば、高度経済成長のまっただなかだ。アポロが月面に到着し、科学の力が絶対的に信じられていた。そんな科学万能・科学神話全盛の時代に「科学では説明できない」超能力があるということが、人々の心をつかんだ。
しかも使われるのは、どこの家にもあるスプーン(あるいはフォーク)だ。「ぼくにもできた!」「わたしにもできた!」という少年少女が、日本中から現れた。

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ユリ・ゲラー氏と清田益章氏。

 

このときに登場した超能力少年には、現在でも活躍している秋山眞人氏、清田益章氏らがいる。彼らは幼いころから科学者や研究者による超能力実験に積極的に参加し、その力を証明しようと努力してきた。

しかしその一方で、「科学」サイドからの反撃にはすさまじいものがあった。なかでも「週刊朝日」は、徹底的な「反超能力」キャンペーンをはって、超能力を全面的に否定してきた。テレビもはじめのうちは好意的に超能力現象を取りあげていたが、やがて「超能力のトリックを暴く」といった否定的な内容に変わっていく。

とくに1984年に放送された「金曜ファミリーワイド」(フジテレビ系)では、複数台の隠しカメラによって清田氏を撮りつづけた結果、彼が力尽くでスプーンを曲げるシーンを放送。これによって超能力は完全なトリックであると、世間は「認知」してしまったのだ。ただし清田氏によれば、このときは時間制限や途切れることなく回されつづけるカメラなど、さまざまなプレッシャーのなかで、あまりにも苦しくついインチキをしてしまったが、それはあくまでも例外であって、通常は超能力で曲げていると主張している。

実際、彼がスプーンを曲げるシーンを間近で見た人の多くは、どこにもトリックなど感じられないと証言しているのだ。

ちなみにその後のユリ・ゲラーだが、超能力の力で母国のサッカーチームを勝利に導いたり、人々に癒しを行ったりする一方、油田を捜しあてて巨額の富を築いたといわれている(もちろんこれも超能力でだ)。そのほかにも新聞のコラムや雑誌の記事を執筆するほか、企業アドバイザー、テレビ・ラジオ出演、さらに絵画やデザインもで手がけるなど、多方面で才能を発揮している。

 

出典=「ムーSPECIAL 戦後日本オカルト事件FILE」(学研プラス)

編=オカルト雑学探究倶楽部

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