1983年「前世ブーム」と「戦士捜し」/戦後日本オカルト事件

編=オカルト雑学探究倶楽部

記憶や夢を共有する仲間を求めて

zensensi1
当時の「ムー」の文通欄。仲間を呼ぶメッセージが並んでいる。

 

1980年代、10代の少女たちを中心に「前世の仲間捜し」が大ブームになった。そのはじまりは、どうやら1983年あたりだったらしい。やがてそれが、よりSFチックかつ具体的な「前世の戦士捜し」へとつながっていくのは1985年ごろのことだ。
前世の仲間捜しというのは、自分の前世において深いつながりをもった魂と、現世でも再び巡り会うことを目的としていた。これに対して前世の戦士捜しの場合、前世で共通の敵とともに戦った仲間、戦友を捜すものだ。
かつてはといえば、戦場で剣をもつのは男の仕事だった(もちろん表立ってのことだが)。しかし、近年のアニメなどを見ると、戦うのは多くが少女たちの役割である。男は役に立たない傍観者に成り下がっている。ある意味、その根はすでにこの時代から芽生えていたのかもしれない。
それはともかく、彼女たちは「転生した戦士、かつての仲間を捜しています」といった文章で、雑誌の文通欄を通じて相手を捜していた。このとき重要になるのは、過去世における名前、地名、共通の言語だ。
実際、当時のペンフレンド募集コーナーでは、「×××という言葉に何かを感じた方、連絡をお待ちしています」「××、○○、△△の皆さん、覚醒していたら連絡をしてください。こちらは□□です」「▽▽は私の手元にあります。覚えのある方は連絡ください」という文章があふれていたのだ。
これに近いものに、2000年代のソウルメイトがある。
こちらはニューエイジ運動のなかから出てきたもので、直訳すると「魂の仲間」。もともとは心が通じあう唯一無二の親友、永遠の恋人などを指していたのだが、そこに「生まれる前から魂がつながっていた相手」だとか、「前世からすでに、現世における出会いと友情が約束されていた魂」などの意味が付加された。

いずれにしても、過度な思い入れが危険であることはいうまでもない。

 

出典=「ムーSPECIAL 戦後日本オカルト事件FILE」(学研プラス)

編=オカルト雑学探究倶楽部

  • 1

関連商品

ムーSPECIAL
戦後日本オカルト事件FILE

ムーSPECIAL
戦後日本オカルト事件FILE

価格:580円+税
発行:学研プラス
発売日:2015/10/07

この記事と同じトピックを探す

関連記事

編集部おすすめ

アクセスランキング

  • デイリー
  • ウィークリー
  • トータル