UFOアブダクションケース/ヒル夫妻の失われた2時間の記憶 FILE.3

文=並木伸一郎

夫妻は異星人の身体検査を受けていた!!

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――カナダでの休暇を終えて帰路についていたベティとバーニーのヒル夫妻は、その道中、謎の飛行物体と遭遇した。何事もなかったかのように思えたが、自宅に着いたのは予定時刻を2時間も過ぎていた。さらに、夫妻は謎の物体と遭遇してから原因不明の神経症に悩まされるようになる。事態を重く見た妻ベティはUFO研究団体に助けを求め、失われた2時間の記憶を辿るため、ボストンの精神分析医ベンジャミン・サイモンに託した――

サイモンはふたりの話を聞いた結果、神経症の原因は「空白の2時間」にあると考えた。その記憶を取り戻すべく、催眠療法(逆行催眠)を用いることにした。

逆行催眠とは、時をさかのぼり、無意識の底に沈んでいる失われた記憶を回復させる手法である。

夫妻の治療は3回にわたって行われた。そして治療が進むにつれて、次第にふたりの記憶は鮮明に甦った。そこで驚くべき事件の全貌が明らかになったのである。

なんと、ヒル夫妻は黒いスーツを着た無気味な生物に拉致され人体実験をさせられたというのだ。

夫妻の記憶を基に画家が描いた異星人の画像がこれである。

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ヒト型ではあるが、われわれ地球人とは明らかに違う。

彼らは、夫妻を車の外へと引きずり出し、円盤の中へと連れ込み、夫バーニーは髪の毛や爪を採取され、妻ベティは着ていた服を脱がされ、針のような物体で体のあらゆる箇所を刺されたという。

 

円盤内部で見せられた謎の天体図

身体検査が終わると、異星人たちは夫妻に「天体図」のようなものを見せたという。それに関して、ベティはこう語っている。

「それは細長い形をした天体図だった。たくさんの点があって、小さいものは針の頭ぐらいで、ほかのは5セント硬貨ほどの大きさで一面に散らばっていた。また、2つの大きな円があり、ひとつの円から大量の線が出て、もうひとつの円に向かっていた。異星人にこの図の意味を尋ねると、太い線は貿易ルート、ほかの実線はときどき行き来するルート、点線は探検隊のルートだと教えられた」

夫妻はこの天体図を見せられたあと、記憶を抹消するための処置を施され、車に帰されたらしい。サイモンは催眠状態にあるふたりに、別々に異星人の絵をスケッチさせたが、細部まで見事に一致していることに驚かされたという。さらにベティは、件の天体図までも描き出している。

こうした治療の結果、失われた2時間の記憶を埋めることができたふたりは、ようやく神経症から脱することができた。

その後、1969年に夫バーニーは病に倒れ他界。妻ベティは夫亡き後、UFO研究に取り組んでいたが、2004年にその生涯を終えている。

はたして、彼らが体験したことは真実だったのだろうか。「ヒル夫妻誘拐事件」は謎に包まれたまま終息してしまっている。

文=並木伸一郎

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