「神の眼」の絵から涙が流れた!!

文=並木伸一郎

絵画に生命が宿った!? 原因不明の落涙現象

世紀末を目前に控えた1999 年。“神の眼”が涙を流すという神秘的な現象が、日本で起きている。この神の眼とは、女流画家の福島瑞穂氏の作品「夜」に描かれたものだ。
80号のカンヴァスに描かれた本作は、思春期特有の不安にさいなまれた少女とそれを見つめる神の目が激烈な筆致で描かれている。その目が泣きはじめたのは、1999年9月のこと。氏の回顧展がはじまって2週間経ったころ、突然涙を流しはじめたのだという。

神の眼の絵から涙(絵画の神の目から謎の液体が流れ出ている)
当初は十数センチほどであった涙の筋は日に日に伸びて、ついには画面下部にまで達した。福島氏はこれを単なる“汚れ”だと思い、消そうとしたが、なんら不自然さがなく、むしろ迫力が増したと感じ、思いとどまったという。

いずれにしても謎は残る。この絵は泣きはじめる15年前に描かれたというから、絵の具は乾ききっているため、垂れるはずはない。同様に、それを溶く油が絵のなかに蓄積していて、流れでてくるようなこともない。実は、筆者はこの絵を間近で見ているのだが、絵の裏側にも、液体が流れだすような原因は見つからなかった。

これに近い現象と考えられる、マリアやキリストの神像が涙を流す奇跡は日本でも起きている。秋田県湯沢台のマリア像が1975年から6年間、101回の涙を流したのだ。しかし、絵から涙が流れたのは、これがはじめての範例である。はたして、この涙が意味するのも、人類への啓示や警告なのだろうか。もしかしたら、絵をどう解釈するのは受け手次第であると同じく、この涙の意味もそれぞれが考えるべきなのかもしれない。

文=並木伸一郎

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