デスバレーのムービングロック

文=並木伸一郎

 大自然の神秘か!? ひとりでに動く謎の岩

P22-23-1
アメリカ、カリフォルニア州北西部のデスバレー国立公園内にある干上がった湖底で、「ムービング・オブ・デスバレー」と呼ばれる、重さ300キロ以上の岩をはじめ大小の岩が地表を「自ら移動する」という怪奇現象が起きている。
岩が動いた軌跡がひび割れた地面にくっきりと残っており、それは直線だったりジグザグだったり、直角にターンしたりとさまざまだ。移動跡は数十~数百キロにおよぶが、不思議なことに、岩が動く瞬間はだれひとり目撃していないのである。
2010年、NASA「ゴダード宇宙飛行センター」の科学者と研究生による調査隊が3か月にわたって調査を行った結果、移動するのは重さ14キロ前後の岩がもっとも多く、中には推定317キロの岩もあった。さらに不可解な事実も発覚。大きな岩が小さい岩よりずっと遠くに移動していること。次に、岩が上り坂を登っていること。描かれた軌跡の一部には、その終点に岩がなく、盛り上がった土があったこと。調査隊は磁場や放射線の測定を行って消えた岩を捜したが、不首尾に終わった。
それにしても、なぜ岩が勝手に動きまわるのか? デスバレーは高所にあるため、冬の気温は氷点下となる。そのため湖底に流れた雨が凍ってできた氷床が石の下部を包み込み、石が水に浮かぶ。そこへ風が吹いて、石が移動するという説が有力視されているが、肝心の岩が移動するところが目撃されていない。しかも、奇跡のみを残して岩が消えるという事実に、何か、“目に見えない神秘的な力”が作用しているとしか思えないのだ。

文=並木伸一郎

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