亡霊が集まる魔の林道 ゾンビ・ロードの怪

文=並木伸一郎

亡霊が集まる魔の林道

P148-149-1

アメリカ、ミズーリ州を走るロウラー・フォード・ロードは、1950年代から「ゾンビ・ロード」という別名で呼ばれている。かつては鉄道が通っていた全長3.2キロのこの林道に、線路が敷かれたのは1853年。ゾンビ・ロードの名は、その当時に働いていた鉄道労務者の死体が、墓から起き上がって徘徊したことに由来するといわれている。

だが、怪異の主役はいわゆる「ゾンビ」ではない。道路の脇や森の闇の中に現れる“ヒトの形をした影”である。その影は実態感があり、ヒトが立っているように見える。だが、近づいていくと、いつの間にか森の闇と一体化してしまうという。

謎の影は、写真にも撮られている。2005年3月には、丘の頂きに立ち並ぶ1ダースもの人影が、木々の間から見下ろしているところが撮影され、同年10月22日の午前中にも、ヒトの形をした影が撮られているのだ。2006年11月5日には、地元の超常現象探究グループ「パラノーマル・タスクフォース」が、森林を調査中に大きな黒い塊がヒト形をなすのを目撃。このとき彼らは、オーブとエクトプラズムらしき現象を捉えている。さらに、青白い姿の無気味な幽霊の報告もあるのだ。

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(出現したオーブ)

実は、鉄道が走っていた当時、鋭いカーブで脱線事故が相次ぎ、犠牲者もかなりいたという。それゆえか、怪異事件が報告されるのは決まって線路付近である。事故が多発した現場では、こうした因縁はつきものだ。ゾンビ・ロードの怪異は、非業の死を遂げた人々の思念が霊と化して憑き、現出させているものなのかもしれない。

文=並木伸一郎

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