週刊ムー語教室/「グロテスク」な「怪物」の「死体」=「グロブスター」

文=ムー語講師・こざきゆう

海岸に漂着するブヨブヨとしたUMA

知っているようで知らない〝ムー的用語=ムー語〟をわかりやすく解説する、「週刊ムー語教室(毎週火曜日)」。今週のテーマはムー7月号でも取り上げた「グロブスター」。その定義と目撃の記録をまとめます!

 

第33回:グロブスター

【必修!3ポイントでわかるグロブスター】

1:グロブスターとは、世界各地の海岸に漂着する謎の怪生物の死骸の総称

2:最初の公式記録は1960年8月、タスマニア島の西海岸で発見されたもの。学術調査後、動物学者で超常現象研究家として知られるアイヴァン・サンダースンの名づけによって、グロブスターと呼ばれるようになった。

3:海では、毛むくじゃらで長い鼻を持つ未知生物や、ブヨブヨとした黒褐色の謎の生物が目撃されており、これらの生物の死骸が打ち上げられ、グロブスターになる!?

globster_web(↑1896年、フロリダの砂浜に漂着し、クジラの脂肪と推測された謎の物体)

世界の海岸には、怪物体が漂着し、打ち上げられることがあります。ほとんど原型をとどめないほど腐乱していることが多いため、発見当初は「未知の生物の死骸」という噂が先攻しますが、調査の結果、クジラなどの海洋の巨大生物の死体やその一部ということがほとんどです。
しかし、時として、明らかにクジラなどの生物とは考えられない、まさに未知の生物の死骸が漂着することがあります。これらを総称して、「グロブスター」と呼びます。

 

学術調査まで行われた、公式記録に残る最初のグロブスターの発見は、1960年8月のこと。オーストラリア、タスマニア島の西海岸に巨大台風が直撃、その後、海岸に漂着した、中央部が盛り上がった円形の怪物体が発見されたのです。

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(↑1960年、オーストラリアの新聞で報じられた海の怪物)

全長6メートル前後、重量5~10トン、手足や顔、骨すらも見当たりません。しかし、明らかに生物であり、クジラなどではない証拠に、全体は短く柔らかい毛で覆われ、魚のエラのようなものがあったのです。

この怪物体について、不思議なことに人々は興味を示さず(クジラの死骸くらいに思っていたのでしょうか?)放置されました。そして1年以上が過ぎた1962年、オーストラリア連邦科学産業研究機構によって、初めて学術調査が行われ、「怪物体は魚類や海洋生物、植物ではないことが明らかで、未知の生物と考えられる」と報告されました。ただし、それ以上のことはわからず、いまだ謎のままとなっています。

 

そして、この年、アメリカの動物学者で超常現象研究家として知られるアイヴァン・サンダースンが、このような未知の漂着死体を「grotesque(グロテスク)」、「blob(死体)」、「monster(怪物)」からの造語で、“グロブスター”と名づけたのです。

ひとつの事例ができると、以後、似たような報告が世界中から寄せられるようになるもの。これまで発見されても無視されてきたものが、「これはグロブスターではないか」と続々と報告されるようになったのです。

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(↑2003年、チリで発見されたグロブスター)

近年では、2003年にチリのロスムエルモス海岸で、12メートルのゼラチンのような灰色の肉塊が漂着していたほか、2016年3月にはメキシコのビーチに全長4メートルの生物死骸(ムーPLUS「メキシコの海岸にグロブスター出現!!」)が打ち上げられているのが報告されています。

 

それでは、グロブスターとなる生物は、どのような姿をしているのでしょう。

種類は異なりますが、いくつかの目撃例があります。

例えば、長い鼻のような突起物を持つ未知生物という報告があります。

1922年に南アフリカ、ナタールで目撃された怪生物の話。農夫が浜辺から、海でぶつかりあう2頭のクジラと、鼻の長い毛むくじゃらの怪生物を目撃しました。その後、怪生物は海に浮かんだまま動かなくなり、その夜、海岸に死骸が打ち上げられました。

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(↑1922年、南アフリカで目撃された鼻の長い生物「トランコ」の死骸)

全長14メートル、幅3メートルで、長さ1.5メートルの長い鼻らしきものがありました。ただし、調査もされず、腐敗臭がきつくなったため、沖合から海に流されたということです。

また、南太平洋では、海底近くの岩の裂け目から、黒褐色のブヨブヨとした生物の目撃が、ダイバーたちによって数多く報告されています。この生物の死骸が打ち上げられると、グロブスターの一種となるのでしょうか。

 

いずれにしても、今後も、さまざまなグロブスターが発見されることは間違いないでしょう。

 

文=ムー語講師・こざきゆう

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