1990年 山形県善宝寺に人面魚出現/戦後日本オカルト事件

編=オカルト雑学探究倶楽部

貝喰の池に現れた鯉は竜の化身か

人面犬の大ブームにともない、日本各地から人間の顔をした「人面○」の報告が多数、もたらされるようになった。なかでも大きな話題になったのが、人間の顔をした魚=人面魚である。

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山形県鶴岡市にある善宝寺で見つかった人面魚(写真=山口直樹)。

 

1990年、雑誌「フライデー」が、山形県鶴岡市の善法寺にある貝喰の池のコイを人面魚として紹介。あまりにリアルな「表情」に、テレビのワイドショーなどもこぞって取りあげたことで日本中に知られるようになった。

もちろんこれは、妖怪や都市伝説の類ではなく、あくまでも「人間の顔に見える」という話だ。しかし、偶然にも貝喰の池は、竜の化身の竜王と竜女が棲むとされる伝説の地でもあった。

それは今から千年以上も前のことだ。善宝寺の開基・妙達上人は金峰山・羽黒山、さらには京にも上って仏教を学んだ後、庵を結んで修行に明け暮れていた。すると次第に近郷の人々が集まり、上人の読経をありがたく聴くようになった。そしてそのなかに、ひときわ人目を引く美男と美女がいた。

あるとき、いつものように上人が読経を終えると、その男女はうなだれたまま正座し、動こうとしない。以前から只者でないと感じていた上人が、「何かご用でも……?」と尋ねると、ふたりはこう返事をした。

「すでにお気づきのこととは思いますが、私たちは貝喰の池に天下った竜の化身・竜王と竜女です。上人の説教をお聴きして、初めて仏法のありがたさを知ることができました。どうぞ、いつまでも私たちをお導きください……」

そういって、深々と頭を下げたのだ。上人が竜王に竜道、竜女に戒道という名を与えると、ふたりは「これから先は、信者の人々が風水の厄難を免れるよう、私たちがお守りいたしましょう」といって竜の姿に立ちかえり、貝喰の池から黒雲に乗って昇天していった。

これが善宝寺の縁起であり、以後、同寺は全国各地の海運業の人たちから篤い信仰を集めるようになったのである。

もしかすると人面魚も、この竜神の化身なのかもしれない……。

 

出典=「ムーSPECIAL 戦後日本オカルト事件FILE」(学研プラス)

編=オカルト雑学探究倶楽部

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