テキサスの呪われた踏切

怪異が頻発する踏切

自らの死を認められず、この世に固執する霊たちがいる。命を絶たれた現場に縛りつけられて、動けない霊たちがいる。そうした霊たちたちの思念がとり憑いた場所では、ときに霊たちが写真に写り込んで姿を現し、ときに生ある者を冥界へと誘おうとすることもある。アメリカ、テキサス州サン・アントニオのサン・ファン・ミッション地区にある踏切は、そうした怪異が多発することで地元民に知られており、長年にわたり「呪われた踏切」と呼ばれてきた。

この地では幾度となく奇妙な写真が撮られており、肝試しのつもりで当地を訪れる若者たちがあとを絶たない。2001年のある夜のことだ。同地に住むデビー・チェズニーの娘は、友人とドライブを楽しんでいるときに、この踏切にいくことを思いつき、ハンドルを切った。

“何か”が起こることを期待していた彼女たちだったが、そのときに怪異が起こることはなかった。だが、後日に現像した写真を見て、彼女は凍りついた。なんと、クマのぬいぐるみのようなものを持った少女が写り込んでいたのだ。踏切のそばに立つ少女がこの世の者でないことは、すぐわかった。彼女の体が半透明で、背後の景色が透けているのだ。その表情はわからないが、うつむき加減にカメラを見すえているようだ。まるで、何かを訴えるかのように……。

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(女の子の霊)

はっきりとしたヒト形でなく、オーブが撮影されたこともある。1998年8月24日、友人ふたりと深夜のドライブを楽しんでいたジャニス・ラリーが、ちょうど踏切にさしかかったときに、正体不明の発光体が線路上に浮かんでいるのを目撃しているのだ。このとき車中から撮影された写真からも、この光が異様な存在であることが伝わってくる。

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(無数のオーブ)

だが、彼女たちが経験した怪異はそれだけでない。撮影中に突然車が動き出すと、みるみるうちに踏切内に侵入してしまったのだ。もし、電車が走っている時間帯であったら、3人は命を落としていたかもしれない。

彼女たちに限らず、この踏切では、多くの人が踏切内に引きずり込まれる体験をしている。あるときなど、ギアをニュートラルに入れていたにもかかわらず、車が前後に揺れたあと、踏切に押し出されたという。この怪異の経験者たちは、このときのことを「大勢の人間に、見えない手で押されているようだった」と語っている。そして、それを裏づけるように、車のトランクやバンパーには小さな手形が、無数に残されていることがあるのだという。だが、不思議なことに、この踏切で怪異による人身事故は起きていない。

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(トランクに残された無気味な手形)

実は、こうした怪異の原因と思われる痛ましい事件が、この地で起きている。1940年代、この踏切で、列車とスクールバスが衝突するという大惨事が起きたのだ。このとき、運転手と10人の子どもたちが命を落としているという。もしかしたら、事故で死んだ子供たちが、自分たちのことを忘れてほしくないと、訪れる者たちに“いたずら”をしているのかもしれない。

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