週刊ムー語教室/建造は1万年以上前!? 大スフィンクス像の謎

文=ムー語講師・こざきゆう

いつだれが作ったのか?

知っているようで知らない〝ムー的用語=ムー語〟をわかりやすく解説する、「週刊ムー語教室(毎週火曜日)」。今週は、実は建造年代も建造者もよくわかっていないエジプトの「大スフィンクス像」を紹介します!

 

第40回:大スフィンクス像

【必修!3ポイントでわかる大スフィンクス像】

1:エジプト、ギザ台地にそびえる人頭獅子身の巨大な神獣像、大スフィンクスは、今から4500年前のエジプト王カフラーが建造したとされるが、その根拠は非常に弱い。

2:大スフィンクスの表面には、横に走る溝が見られ、最後の氷期が終わるときに発生した大洪水によるものだという説がある。そのため、1万年以上前から存在すると考えられる。

3:建造者は古代超文明アトランティス大陸の人々なのか? または火星に文明を築いていた人々の末裔なのか?

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エジプト、ギザ台地にある3大ピラミッドといえば、多くの謎を残す代表的なミステリー遺産としてとりわけ有名です。その大ピラミッドと引けを取らないミステリー古代遺産もまた、ギザ台地にあります。そう、人頭獅子身の巨大な神獣像、大スフィンクスです。

世界最古最大の彫像物ともいうそのサイズは、全長約73.5メートル、高さ約20メートル、幅約14メートルにもおよびます。

大スフィンクスが建造されたのは紀元前2500年ごろのこと。古王国第4王朝の時代で、当時の王カフラーが、ピラミッド(3大ピラミッドのうち、2番目に大きな「カフラー王のピラミッド」)を建造したとき、守護者として造ったといわれています。ただし、これはあくまで、現在のエジプト学の通説でしかありません。そして、根拠が非常に弱いものなのです。

というのも、建造者がカフラー王だというのは、大スフィンクスの両足の間から発見された石碑に「カフ」というエジプト象形文字があったこと、カフラー王の像と顔が似ていたことなどから、推定されたにすぎないからです。建造年代が紀元前2500年ごろというのも、カフラー王の在位した時代から導き出された数値にすぎません。

ですから、当然ながらカフラー王の建造という説には異論も多くあります。

「カフ」で始まる象形文字の単語は多くあり、しかもカフラー王が建造者という記録は発見されていません。また、守護神像というにしては、ピラミッドの真正面からはかなりズレた位置にあります。さらに、大スフィンクスの頭は体に比べて小さいことから、元にあった顔をカフラー王の顔に削り直したのではないか、という説まであるのです。

もうひとつ付け加えれば、カフラー王より2代前のクフ王のことを記した石碑にも、大スフィンクスのことと思しき記述が残されているのです。

こうなってくると、カフラー王の時代に建造されたという説が、がぜん、怪しいものとなってきます。では、大スフィンクスはいったい、いつ建造されたものなのでしょうか。

そのヒントとなりそうなものが、なんと、大スフィンクス自体に残されているのです!

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それは、大スフィンクスの表面に残された横に走る溝です。

エジプト学では、これは風と砂がもたらした風化作用だとされています。しかし、大スフィンクスは建造されたとされる4500年前から、約3300年間の長期に渡って砂の中に埋もれていたことが、さまざまな文献の記述や、当時を伝える絵画などから判明しているのです。砂中にあった大スフィンクスに、風化作用が働くはずもありません。

風ではないのなら、そこで考えられる像を削る溝の正体……それは、水です。

現在のエジプトは、砂漠地帯として知られていますが、今から1万年以上前は砂漠化もしておらず、温暖なサバンナ地帯だったとさ考えられています。そして、その時代は地球上最後の氷期にあたり、温暖化していくなかで氷河が溶け、洪水が頻繁に起きていたといいます。大スフィンクスの浸食痕を、そのころの洪水によってできたとすると、どうでしょう。大スフィンクスの建造年代は、1万年以上前まで遡ると考えることもできるのです!

(ちなみに、「ムー語教室」第29回「オリオン・ミステリー」でも紹介したように、3大ピラミッドの位置が、1万2500年前のオリオン座の三つ星の配置と合致するという説とも符合します)

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それにしても、1万年以上前に、大ピラミッドも含めこれほどの建造物を造ったのは、いったいだれなのでしょう。だいたい、紀元前5000年前でもまだ人類は石器時代にあり、これほどの建造物を建設することはとうてい考えられません。

そこで、1万年以上前という年代から、1万2000年前に突如起きた天変地異によって滅びたアトランティス大陸(「ムー語教室」第27回)の人々がエジプトに建造した遺産だとする研究者もいます。大スフィンクスの浸食痕は、アトランティス大陸崩壊の際に起きた大洪水によってもたらされたというのです。

 

また、さらに大胆な説もあります。それは、火星超文明(「ムー語教室」第13回)の遺産だというものです。探査機によって火星地表で発見された人面岩や3つのピラミッド地形などが、エジプトに残る大スフィンクスや3大ピラミッドと共通点が多いことから、火星文明の建設者の末裔が、地球にやってきて建設したというのです。

アトランティス文明の痕跡なのか、火星超文明の遺産なのか……いずれにしても、それが真実であれば、わたしたちの文明史は根底からくつがえされるものとなることは、まちがいありません。

文=ムー語講師・こざきゆう

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