週刊ムー語教室/悪魔の数字「666」の意味するもの

文=ムー語講師・こざきゆう

ヨハネ黙示録で預言された暗号

知っているようで知らない〝ムー的用語=ムー語〟をわかりやすく解説する、「週刊ムー語教室(毎週火曜日)」。今週は、終末に出現するアンチ・キリストを示す悪魔の数字「666」を紹介します!

 

第42回:悪魔の数字「666」

1:悪魔の数字「666」は、『新約聖書』の「ヨハネ黙示録」に預言される「獣」(アンチ・キリスト)の名を表す。

2:アルファベットは数字と対応しており、その換算法を「ゲマトリア」という。「666」は「獣」の名のスペルのゲマトリアだと考えられる。

3:これまでにも「666」の名を持つアンチ・キリストは出現しているが、「ヨハネ黙示録」の預言する「獣」の出現はこれからだとされる。
「666」という数字が、いわゆる「悪魔の数字」と呼ばれることを知っている人は多いでしょう。しかし、その由来や意味をご存じでしょうか。

悪魔の数字「666」は正しくは「獣の数」といい、その原点は『新約聖書』の「ヨハネ黙示録」にあります。この預言書によれば、世界の終末が近くなったとき、全人類を地獄へと導く「獣」と呼ばれる、暴君にして史上最強最大のアンチ・キリストが現れるといいます。そして、次のような記述があります。

「ここに知恵が必要である。賢い人は、獣の数字にどのような意味があるかを考えるがよい。数字は人間を指している。そして、数字は666である」(「ヨハネの黙示録」第13章18節)

William_Blake_whore_babylon

すなわち、「獣」(アンチ・キリスト)の名は「666」という数字で表されるというのです。では、「666」で名前が表されるとは、どういうことでしょう。その答えが「ゲマトリア数秘術」にあります。

ゲマトリアとは、ギリシア語やヘブル語(ヘブライ語)におけるアルファベットの数値換算をいいます。これらのアルファベットは、ギリシア語の「α」なら「1」、「β」なら「2」、「γ」なら「3」というように、もともと数値と対応しています。アルファベットが数字でもあるので、単語や文章も数値を持ちます。つまり、「666の獣」は終末に現れるアンチ・キリストの名のスペルから導き出されるゲマトリアだと考えられているのです。

導き出し方としては、名前のスペルのそれぞれが表す数値をすべて合計すること。すると、「獣」の名は「666」になるというのです。

過去にそうした人物はいなかったかといえば、そんなことはありません。たとえば、ローマの暴君として知られ、クリスチャンたちに大迫害を加えた皇帝ネロ。彼の名のスペルを数値に置き換えると、その数値の和は「666」になります。ただし、「獣」はネロではありません。なぜなら、「ヨハネの黙示録」が書かれる以前の人物だからです。

Nero_at_Baiae

また、第2次世界大戦を引き起こしたアドルフ・ヒトラーも「666」を名に持っていたといわれています。これは、ローマ字の「A」を「100」、「B」を「101」、「C」を「102」としていったとき、「HITLER」のスペルの表す数字を合計すると「666」になるからです。しかし、ヒトラーもまた、「ヨハネの黙示録」が預言する「獣」ではありません。なぜなら、ほかにも「獣」についての詳しい預言があるからです。

それは、終末の世ではエルサレムにユダヤ教神殿(第3神殿)が再建されており、その地を「獣」は踏み荒らし、偶像を建て、自らを神と宣言するというもの。また、「獣」は傲慢に振るまい、エルサレムを荒らし、ユダヤ人やキリスト教徒を迫害するともいいます。さらに、神の預言者がふたり現れ、3年半にわたり預言活動をするものの「獣」に殺されるとされます(その後、預言者は3日半後に復活し、昇天するとも)。

「獣」が出現する時代には、天変地異も起こり、人々は不安な世を過ごします。しかし、最後はキリストが再臨し、「獣」の軍勢を打ち破り、滅ぼすといいます。

Whore_of_Babylon

はたして、その時代はいつ、訪れるのでしょう。すでに「666」の数字をもつ「獣」は生まれているのでしょうか。残念ながら、事前にその名のゲマトリアから調べることは、偶然の一致などもあるでしょうし、預言では「獣」は最初は人々に熱狂的に受け入れられるともされ、そのような状況では判断ができないでしょう。

預言が成就していくまではわからず、私たちには、事の行く末を見守っていくことしかできないのかもしれません。終末の世が訪れないことを願いたいものです。

 

文=ムー語講師・こざきゆう

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