週刊ムー語教室/集団怪死の原因と隠蔽の謎「ディアトロフ事件」

文=ムー語講師・こざきゆう

UFO説、雪男説、陰謀説まで

知っているようで知らない〝ムー的用語=ムー語〟をわかりやすく解説する、「週刊ムー語教室(毎週火曜日)」。今週は、1959年にロシアで発生した謎の集団怪死事件「ディアトロフ峠事件」をご紹介します!

 

第44回:「ディアトロフ事件」

1: 1959年、ロシアの山中で9人の学生が遭難、不可解な死をとげた遺体が発見され、捜査資料は国家機密とされた事件。

2:事件から約30年後、機密解除により公開された資料は、遺体からは高濃度の放射能が検出されていたなど、さらに謎を深めるものだった。

3:亡くなった9人は旧ソ連軍による秘密兵器の実験による犠牲となったのか?

 

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事件発生時の調査で“不可解な謎”を残したまま、詳しい調査資料は公開されることなく封印される……そして、時を経て機密解除された際、さらなる謎が浮かび上がるーーそのような事件は、UFO・異星人関連では数多く報告されています。

今回、紹介する「ディアトロフ事件」もまた、発生時に謎を残し、機密解除によってさまざまなことが見えてきたものの、真相がはっきりしていないものです。

まずは事件のあらましから見てみましょう。

1959年1月27日、ロシアのウラル科学技術学校の学生イゴーリ・ディアトロフをリーダーとしたグループ9人が、山中にキャンプを張りスキーを楽しむため、オトルテン山へと向かいました。ところが……グループの下山予定日だった2月12日を何日も過ぎても、彼らからの連絡がありません。心配した家族の要請で、同月20日から捜索隊が山中へと向かうこととなったのです。

捜索開始から1週間、まず雪山で無人のテントが発見されました。奇妙だったのは、その設営位置です。ふつう、雪崩に巻き込まれる恐れのある斜面にテントは設営しません。ましてやディアトロフら9人は、登山経験が豊富でした。これはあり得ないことです。しかも、テントは何者かに襲われたかのように、内側から無残に引き裂かれていたのです。

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そして、テントから少し離れた場所に立つヒマラヤ杉までの間で、ディアトロフら5人の遺体が発見されました。いずれも死因は低体温症による凍死と見られました。しかし、不可解だったのは、5人のうちふたりの遺体は、なんと下着姿で裸足だったのです。これは、雪の中で服も靴も身につけず外に出ざるをえないような緊急事態の発生を思わせました。

捜索開始から2か月後には、残り4人の遺体もヒマラヤ杉から75メートルの峡谷で発見されました。なかなか見つからなかったのは、4メートルもの雪に埋まっていたためでした。まるで、何者かによって雪でも被せられたかのように……。

驚くべきは、その遺体の痛ましい姿でした。頭蓋骨が陥没している遺体、肋骨骨折をしている遺体、さらには、生きたまま舌を引き抜かれた遺体、眼球をえぐりとられた遺体まであったのです! どう考えても、最初に発見された5人とは様相が異なり、何者かによって惨殺されたとしか思えません。捜索隊のメンバーのひとりは、「何か未知の力によって、4人は命を落としたようだ」とつぶやいたそうです。

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しかし! このような状況でありながらも、ロシア政府は「自然の力による死」と発表し、捜査は続行されることもなく現場近隣一帯は立ち入りが禁じられ、さらに事故の捜索状況の報告書は国家機密として封印されたのです。

時は流れ、1990年代に入ると、この事故の機密が解除されました。公開された内容は、やはり謎に満ちたものでした。最初に発見された5名の遺体の肌は褐色に変化し、彼らの衣服からは高濃度の放射能が検出されたことが判明しました。

また、事故当時、ディアトロフらのテントが設営された場所から約50キロ離れた地点でキャンプをしていた人が、オレンジ色の発光体が浮かんでいるのを見たという記録もありました。

放射能と発光体……となると、UFOの存在を想像しがちですが、一方ではその正体は旧ソ連軍が極秘に開発した新型兵器だったのではないか、との説もあります。

というのも、9人の遺体が発見された現場からは、旧ソ連軍兵士の着用するコートの切れ端が見つかっているのです。また、捜索隊が山中に入った2月20日の2週間前には、旧ソ連軍が現場で訓練をしたという記録も残されています。

ということは……旧ソ連軍の極秘新型兵器の実験を行っている最中、事故が発生し、たまたまディアトロフら9人が足を踏み入れた山中に墜落。その際の犠牲者になってしまったのか、あるいは、軍が機密を守るために、偶然目撃してしまった9人を殺害した……そのような可能性も推測できるのです。

 

文=ムー語講師・こざきゆう

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