見上げるほどに巨大化する「見越し入道」/日本の妖怪

文=宮本幸枝

見越すことで難を逃れる

「見み越し入道」は、「見越し」「のびあがり」などとも呼ばれ、全国でさまざまな言い伝えが残されている。通り道に現れて見上げれば見上げるほどどんどん大きくなっていく、僧の姿をしたものだとされる。見上げていくうちに、ひっくり返ったりして命を落とすといわれ、その対処法としては、「見越し入道、見越した」あるいは「見抜いた」といえば助かるといわれた。

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鳥山石燕『画図百鬼夜行』の「見越し」。(国立国会図書館蔵)

壱岐地方に現れた見越し入道は、道を歩いていると頭の上でわらわらと笹を揺らすような音をさせ、その場を黙って通ると笹が倒れてきて死んでしまうという。

江戸時代の草双紙などで描かれた見越し入道は首が長く、ろくろ首の男性版のようないでたちをしている。そのインパクトのある姿からか、化け物たちの親玉として登場することが多いようだ。

(「日本の妖怪FILE」より掲載)

文=宮本幸枝

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