行方不明の少女を見出したジェラール・クロワゼ/超能力大全

編=オカルト雑学探究倶楽部

 超能力捜査官、行方不明者を透視す

1976年5月5日、日本のテレビ局NET(現テレビ朝日)が、オランダからひとりのサイコメトリー能力者を招き、行方不明になっていた7歳の少女の超能力捜査を依頼した。彼の名前はジェラ・クロワゼ。1909年生まれのオランダ人で、世界各国から犯罪の捜査協力を依頼されている「超能力捜査官」だった。

だが、少女の写真を見せられたクロワゼは、残念ながら少女はすでに亡くなっていると即座に判定。彼女の遺体は家の近くにある湖に浮いており、近くには黄色い高い建物とボートが見えるとアドバイスした。

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すると――。なんとその後の警察の捜索で、自宅近くのダム湖から本当に少女の遺体が発見されたのだ。しかも近くには黄色い給水塔と係留されたボートがあった。このサイコメトリーの様子は5月5日の『水曜スペシャル』で放送され、30パーセントを超える視聴率を記録している。クロワゼの驚異の超能力に、マスコミはもちろん日本中が湧き返った。

ただし警察は、もともと同ダムは捜索予定の場所であり、クロワゼのアドバイスは遺体発見とは無関係だと主張。それもあって、クロワゼが超能力で透視したのではなく、偶然の結果だったという人もいる。

しかしクロワゼは、きわめて正確かつ詳細に遺物から情報を見通すことで知られている人物だった。

たとえば――1963年、オランダでひとりの少年が行方不明になった。

依頼を受けたクロワゼはすぐに、少年がすでに溺死していることと、ある橋の近くで遺体が発見されるであろうことを透視した。しかしそのうえで、より強いインスピレーションを受けようと少年の伯父にも直接面会し、さらに具体的な情報を得たのだ。

それは少年がおぼれた場所が、傾いた風見のついた家の近くで、遺体は次の週の火曜日にその家の近くのふたつの橋の間で発見されるであろうということだった。この話を聞きつけた新聞が翌日、クロワゼの言葉を報じたため、世間は大騒ぎになる。そして予言どおりの火曜日、まさに彼が指摘したその場所で、少年の遺体は発見されたのだ。

 

遠くを正確に見通す

もうひとつは、1967年にスコットランドで、17歳の少女が行方不明になったときのことだ。

少女の名はパット・マッカダム。ダンフリーズという小さな町に住んでいたが、同年2月18日の土曜日の夜、友人のヘイゼル・キャンベルと一緒にグラスゴーへ遊びにいった。その日は買い物をし、カフェで知り合った若者の家にふたりで泊まっている。そして翌19日、大型トラックをヒッチハイクしたふたりは、ダンフリーズへ向かった。午後2時には、アンナン市でヘイゼルが下車。そこからパットの消息は途絶えてしまったのだ。

当然、トラックの運転手が疑われたが、決定的な証拠は出ない。そのまま人々の記憶から事件が消えかけた3年後、「デイリー・ミラー」紙の記者がオランダのクロワゼのもとを訪れたのである。

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クロワゼはこのとき、地図上で「ブルーム・コテージ」という場所を示し、そこへ行くように指示をした。その場所には建物の脇に自動車の一部と手押し車がある。近くの川の土手の木の根の下に、彼女の遺体は放りこまれている、と。

さっそく記者がブルーム・コテージに向かうと、たしかにタイヤのない自動車が放置されており、しかもその後部には手押し車が立てかけられていた。

確信を得た記者が警察とともに周囲を捜すと、川の土手の木の下から、黒いドレスの切れ端とハンドバッグの一部、ストッキングが発見されたのだ。

じつは後日、これらの品物はパットのものではないことが判明している。そういう意味では、クロワゼの透視は外れた。しかし一方で、オランダからスコットランドの「景色」を正確に透視したことはまぎれもない事実であり、そのためこの事件は彼の力を示すものとして、いまも語りつがれている。

 

(「決定版 超能力大全」より掲載)

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