週刊ムー語教室/米大統領直属のUFO調査委員会「MJ-12」

文=ムー語講師・こざきゆう

12人の極秘匿名チーム

知っているようで知らない〝ムー的用語=ムー語〟をわかりやすく解説する、「週刊ムー語教室(毎週火曜日)」。今週は、アメリカ大統領直属のUFO・エイリアン問題調査委員会「MJ-12」をご紹介します!

 

第49回:「MJ-12」

1:「MJ-12」は、アメリカ大統領直属のUFO/異星人問題にあたる12人の超極秘組織。

2:UFO研究家によって、ロズウェル事件の概要およびその隠蔽を記した極秘書類が公表され、MJ-12の存在が明るみに出た。

3:MJ-12の実在を示す書類の真偽は二転三転しつづけている。

 

「週刊ムー語教室」第20回でも少し触れた「MJ-12(マジェスティック・トゥエルヴ)」。これは、アメリカ大統領トルーマンによって、UFO/異星人問題を国家が対処するために創設されたとされる、大統領直属の超極秘UFO調査委員会の名称です。メンバーの12名が作成した政府最高機密文書は「MJ-12文書」と呼ばれています。

mj12

そもそも、なぜ、“超極秘”なのに、その存在が具体的な名称とともに、真しやかに噂されているのでしょう。そのきっかけは、1980年代に起こりました。

1984年にアメリカのテレビプロデューサー、ジェイム・シャンデラの元に匿名で未現像のフィルムが送られてきました。シャンデラは、UFO研究家ウィリアム・ムーアに現像を依頼。そのフィルムには、1947年に起きた「ロズウェル事件」に関する文書が写っていたといいます。

文書の表題は、「概況説明書:MJ-12作戦 アイゼンハワー次期大統領宛」とあり、その内容は世界を震撼させるほどの衝撃的なものでした。

まずMJ-12がトルーマン大統領によって組織されたことと、その12人のメンバーの氏名が列記されていました。メンバーはCIA初代長官をはじめ、当時の政府・軍・情報機関・科学界の超大物ばかり。

さらに、「ロズウェルに墜落したUFO機体の残骸、異星人の遺体の回収が行われたこと」、「同事件のようなUFOと異星人に関わる問題を今後も隠蔽しつづけること」など、にわかには信じられないようなことが記されていました。

書類の日付は1947年9月24日、アイゼンハワーが次期大統領に当選した2週間後であり、すなわち、トルーマン大統領からアイゼンハワーへの、UFO問題引き継ぎのために作成されたものだったのです。

ムーアらはこの書類の真偽を検証するとともに、国立公文書記録管理局で機密解除された資料にも秘密組織MJ-12が実在することを示すものを発見。真実であると確証を得たムーアらは、1987年、ついにMJ-12文書を公表したのです。

mj12c

アメリカ政府がUFO/異星人情報を隠蔽したことを示すこの文書は、マスメディアで大センセーションを巻き起こし、MJ-12の存在が広く知られることとなったのです。

しかしながら当然、アメリカ政府はMJ-12とMJ-12文書の存在を否定しました。

また、ムーアらが公表した文書にいくつかの重大な疑惑が生じました。まず、文書の出所が“匿名”人物から送られてきた曖昧なものだったこと。いったい、どこのだれなのでしょう。また、文書はフィルムに写されたものだったことから、文書に使用された紙の種類や正確な作成年代を割り出すことができないこと。文書内のトルーマンのサインが別の文書からのコピーだったこと。文書を打ったタイプライターが、書類が作成された時期より後に製造されたものだったこと。さらに、ムーアらが確証を得たとした機密解除資料には、なんと、本来あるべき文書登録番号や、書類作成者のサインがなかったのです。

やはりMJ-12文書は偽物であり、MJ-12は存在しないのでしょうか。ーー実は、その明確な判断は、できないというのが現状です。

1999年には元CIA工作員を名乗る人物から、UFO研究家ティモシー・クーパーの元に、1960年代に焼却処分されかけた機密文書が送られてきました。それはCIA長官はじめMJ-12メンバーの7人に宛てられたもので、文書研究家ロバート・ウッドが用紙やインクを分析にかけた鑑定の結果、当時のものと判定されたのです。このため、信憑性も高く、MJ-12の存在を裏づけるものとされました。

また、21世紀に入ってから、機密情報公開サイトのウィキリークスが「概況説明書:MJ-12作戦 アイゼンハワー次期大統領宛」は信憑性が高く、したがってMJ-12の実在性も証明される、と主張しています。

DwightEisenhower1942

ところで、アメリカ政府が機密を隠匿する場合、あえて真実を一部混ぜた偽の情報を流す、という撹乱工作が行われるといいます。研究家たちが、情報に含まれた真実の部分に飛びつき調べていくと、その周辺の偽情報に振り回されることとなり、結果、「荒唐無稽なもの」と世間から判断されてしまうというわけです。ひょっとすると、MJ-12に近い極秘組織は実在しており、その存在が明確に暴かれないようにするため、あえてMJ-12の情報が流されたという推測もできるかもしれません。つまり、告発をしたムーアらは、真のMJ-12に踊らされただけとも考えられそうです。

文=ムー語講師・こざきゆう

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