日本怪奇事件史/異星人の首をすげかえた男

文=並木伸一郎

UFOブーム絶頂期に起きた怪事件

1974年、日本国内ではUFOブームが巻き起こっていた。当時、目撃はもちろん、接近遭遇やアブダクション事件など、さまざまな報告が寄せられていた。

UFOを目撃、または遭遇するということも特異なことではあるが、同年9月3日、”それ”以上に奇怪な体験をした人物がいる。

同日の午前5時すぎのことだ。静岡県在住のトラック運転手Fさん(当時31歳)が、家具を四国の高松に運搬するため、カーフェリーの出る岡山県宇野港を目指し、国道30号線を走っていた。

宇野港まであと3~4キロの峠にさしかかったとき、突如、前方から銀白色に輝く円盤状の飛行物体が接近してきた。物体は機体の周囲に、土星の輪のようなものを持っており、Fさんの目の前に広がる峠の岩場に脚を伸ばして着陸した。

Fさんはそれを見ているうちに意識がなくなり、気づくと、助手席に見知らぬ女性が座っていた。

系図008

(Fさんによる女性のイラスト)

女性は、肩まで髪を垂らし、頭部からは角またはアンテナのような突起物があった。ふたつの目以外は特殊なマスクをつけているように見えた。体はゴム製のぴったりとした服を着ていたという。すると、

「頭が故障して痛むから取り替えてほしい」

と、Fさんに伝えた。その声は、とても人間のものではなく、どこか”機械的”だったという。Fさんが「どうやって?」と聞き返すと、「胸にある3つのボタンを上から順番に押してくれれば外れる」というので、Fさんは言われたとおり、3つのボタンを押した。そして首を上に引っ張ると、ガチャンという音がして首が外れたのだ。

「では、代わりにこれを取り付けてください」

そう言った女性は、取り外されたものと同じ頭部を手にしていた。”取り付けるときは、ボタンを逆に押せ”と指示され、取り付けた。このときもガチャンという音がした。

首をすげかえたあと、Fさんが”何者なのか”と問い詰めると、彼女とその仲間たちは、自身の母星がほかの星と衝突して消滅する直前に、宇宙船に乗って地球にやってきたのだという。彼女たちの母星は薄暮の世界で、主に地球では夜間に行動し、仲間たちと集団で生活しているのだという。

と、こののちFさんの意識が飛び、気付いたら時計の針は午前7時を指しており、峠から4キロ離れたフェリー乗り場に到着していたという。

後日、Fさんは自分が首をすげかえた異星人は、人工的に作られたもので、人間とロボットの中間のようなものではないかと語っている。

文=並木伸一郎

  • 1

この記事と同じトピックを探す

関連記事

編集部おすすめ

アクセスランキング

  • デイリー
  • ウィークリー
  • トータル