フリーメーソンのムー初登場は1980年!/あのときのムー

文=小崎雄

古代の叡智を受け継ぐ集団

人類の歴史を裏から操る謎の団体として語られることの多い、秘密結社フリーメーソン。とかく謎だらけで、実態の掴めないこの団体の現役メンバーが、「ムー」2016年12月号においてインタビューに応じてくれた。その人物とは、「Yes! 高須クリニック」のフレーズでもおなじみ、高須クリニック院長の高須克弥氏だ。

連載「有名人ミステリートーク」の特別編において、高須氏がフリーメーソンとしてインタビューに答えたことは大反響を呼んだ。それだけ世間のフリーメーソンに対する関心の高さのあらわれだろう。(※記事は「ムーPLUS」でも前編、後編にわたって転載。後編は12月8日公開)

そのフリーメーソンについて、「ムー」では過去に何度も取り上げているのはご存じのとおりだろう。

その初出は、今から36年前、1980年6月号掲載の「超古代文明を伝える【秘密結社】フリー・メーソン」だ。現在、フリーメーソンは世間的に(都市伝説的にも)、その名が知られているが、このような状況になったのは2000年代初頭あたりではないだろうか。そのことから考えても、「ムー」での初出はかなり早かったといえるだろう。

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(「ムー」1980年6月号)

では、その内容だが、1980年6月の記事では、かなり伝説色の濃いものとなっている。簡潔にいえば、「超古代文明(ムーやアトランティスを指す)の超文明を太古から受け継ぎ、世界の歴史を形づくり、人類の科学技術の発展を裏から操ってきた組織」というものだ。

フリーメーソンの起源は、中世ヨーロッパの石工職人組合にあるというのが、近年の定説だが、記事ではエジプトのピラミッドなど巨石建造物を造る古代建築家集団と紹介されている(それほどの建設技術は超古代文明からもたらされたという)。

また、「アンティキティラの歯車」や「ピリ・レイスの世界地図」など、今日ではオーパーツの定番が、フリーメーソンの科学技術によるものである、と紹介されている。さらに、時間旅行者サンジェルマン伯爵はフリーメーソンだったとも。いうなれば、不思議なものは何でもフリーメーソンに結びつけることができるほど、フリーメーソンは謎だったのではないだろうか。

もちろん、アメリカ建国やフランス人権宣言はフリーメーソンによって形づくられたこと、ニュートンもフリーメーソンの一員だったことなど、今ではよく知られている情報もきっちり押さえられている。

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(「ムー」1980年6月号)

その後も、1980年代の「ムー」では、フリーメーソンを取り上げてきたが、数年に一度(わずか2回)しかない。近年、「ムー」ではおなじみともいえるフリーメーソンの扱いからは意外といえば意外かもしれない。逆にいえば、当時はそれほど大きく扱えるほどの情報がなかったとも考えられるだろう。

これが1990年代からは頻繁に紹介されるようになった。そのきっかけは1991年6月号の総力特集「フリーメーソンリー世界帝国建設の陰謀」ではないだろうか。

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(「ムー」1991年6月号)

当時のアメリカによるイラクの湾岸戦争勝利と停戦、その背後にはフリーメーソンがいたというこの特集。アメリカの戦争における武力行使の正当性を認めた国連もまた、フリーメーソンが作り上げたと述べている。そして、フリーメーソンは人類統一支配を目的に動いていると大胆に仮説した。

この記事以降、「世界の大激変、大変革の裏にはフリーメーソンの陰あり!」という、「ムー」での特集における、現在のイメージや方向性が、だんだんと定着していったのようだ。

次回は、このような「ムー」ならではの切り口とはひと味違う、それでもやはり、これぞ「ムー」というフリーメーソン記事を振り返ってみたい。

文=小崎雄

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