週刊ムー語教室/騒霊現象・ポルターガイスト

文=ムー語講師・こざきゆう

家具が飛び、家が軋む!

知っているようで知らない〝ムー的用語=ムー語〟をわかりやすく解説する、「ムー語教室」。今週は、1000年前から伝わる建物の霊現象「ポルターガイスト」をご紹介します。

 

第56回:「ポルターガイスト」

1:「ポルターガイスト」は、だれもいないはずなのに部屋のドアや壁が鳴り、物が宙を飛び交う怪奇現象。

2:1000年以上前から記録に残されており、1848年のアメリカで起きた事件をきっかけに、世界中で知られるようになった。

3:その原因は、霊によるものか、思春期の子供の無意識の超能力によるものなのか?

 

poltergeist

部屋のドアが勝手に開閉し、壁や窓をひっかくような怪音が響く! 家具が動き回り、食器が宙を舞い、さらに、その怪異の渦中に部屋にいた人間が空中に投げ飛ばされる!

このような怪奇現象を「ポルターガイスト」といいます。映画や小説などでご存じの人も多いでしょう。しかし、この異様な現象はフィクションではなく、実際に起きており、世界各地で古くから報告されています。

最古の記録は858年の『フルダ年代記』とされます。ドイツのビンゲン村の農家に悪霊がとりつき、壁を激しく叩く音や、小石が投げつけられる怪異が起きました。神父が悪霊を祓ったものの、事態は収束しなかったと伝えられています。

その後もポルターガイストについては、さまざまな記録が残されていますが、世界的に知れ渡ることになったのは、1848年のフォックス家事件です。アメリカ、ニューヨークのフォックス家では、毎夜、壁やドアをノックするような怪音に悩まされていました。

そこで、同家のふたりの姉妹が、この音と交信できないかと考えたのです。自分たちの質問に、「はい」ならノック1回、「いいえ」ならノック2回という合図を決め、問いかけました。その結果、音を発していた“存在”の正体は、かつてこの家で殺害された男性の霊だとわかりました。

foxsisters

この事件は新聞などでも取り上げられ、「死後の霊の証明」とされました。さらにポルターガイストがどのような現象を引き起こすのかが広まり、全米でセンセーションを巻き起こしました。と同時に、この現象についての研究が、心霊研究家らによって開始されたのです。

各地から報告される具体的事例が数多く集まってくるなか、興味深いことがわかりました。霊のしわざという事例もあるかもしれませんが、なぜか、ほとんどの場合、霊の目撃報告はありませんでした。さらに不思議なことにポルターガイストは、10代前半の少女がいる家で、少女がいるときに多発しているという傾向があったのです。

そこで、ポルターガイストの原因について、ふたつの説が提唱されました。

まず、霊が原因だとする説ーー思春期の少女は体と心のバランスが不安定な時期にあります。そのため、心の隙間に霊が入り込むことで、その霊が少女の精神エネルギーを使ってポルターガイストを引き起こす、というものです。

もうひとつは、少女そのものが原因という説ーー人間の脳には、無意識に外的刺激を排除し、意識を守る機能があるといいます。まだ成長の途中にある子供は、この防御機能が不安定で、本人の意識とは無関係にエネルギーが放出され、暴走してしまうために、ポルターガイストが起こる、というものです。これは同時に、超能力が存在することも意味します。

はたして、ポルターガイストは霊のしわざなのでしょうか? 無意識の超能力なのでしょうか? その答えは、いまだ解明されていません。

文=ムー語講師・こざきゆう

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