国家レベルで取り組まれた中国の超能力実験 /超能力大全

編=オカルト雑学探究倶楽部

超能力はだれにでもある

中国の超能力研究の歴史は、それほど古いものではない。

きっかけになったのは1979年3月11日付の「四川日報」紙で、耳で文字を読む子供が見つかったという記事が掲載されたことだったといわれている。このニュースはすぐに全国で報道され、たちまち連鎖反応的に中国各地で超能力者の存在が確認されはじめたのである。結局、その年の暮れまでに中国で「発見」された超能力者の数は30人を超えた。

choutaichina1
中国の超能力者、張宝勝。

 

中国人科学者は、これほど短期間に新たな超能力者が発見されたということは、その力が人間に普遍的に潜在するもので、しかもなんらかのきっかけを与えることで顕在化したからではないかと考えた。それを確認するために、各地で超能力の誘発実験が開始されたのだ。

北京市のある小学校のクラス40名を対象に行われた北京大学の実験では、光を通さない筒状の布袋に文字や図形を描いた紙を入れ、そこに両手を差しこんで指先で書かれたもの中国の超能力実験国家レベルで取り組まれたさまざまな実験を認識する「皮膚感覚知」テストや、密封されたフィルムケースに入れられた紙の文字を読む「透視」テストが行われた。

その結果、4日間で40人中25人が「皮膚感覚知」テストを、さらにそのうちの8人が「透視」テストをクリアしたのである。

現在の中国はまさに、超能力大国になっている。ゆで卵を生に戻したり、茹でた青豆を発芽させたりする孫儲琳、中国のみならず、世界最強の超能力者とも称される張宝勝など、次から次へとすぐれた才能が現れているのだ。

世界最高峰の超能力研究国家は中国、もはやそういってもいいのかもしれない。

 

テレポート実験の謎

choutaichina4
瓶の底を透過させて錠剤を取りだす中国の超能力者。

 

彼らの研究対象は、透視やテレパシーなどのESP能力はもちろん、念力やテレポーテーションなど、きわめて広範囲にわたるものだった。そのなかで、とくに興味深い結果が得られることになった、あるテレポート実験を紹介しておこう。

実験は、未露光の印画紙を遮光性にすぐれた暗袋Aに入れ、そこから空の暗袋Bに瞬間移動させるというものだった。このとき、常識では考えられないような奇妙な現象が起こったのだ。

実験では、被験者はまず、「印画紙が頭のなかに入りました」と発言した。暗袋を調べると、たしかにAもBも空になっている。そのまま約5分後、今度は「印画紙は暗袋Bに入りました」と被験者がコメント。チェックすると、確かに暗袋Bに印画紙が確認されたのだ。印画紙はすぐに現像されたが、まったく感光はしていなかった。

ここでトリックがないことが確認された。

実際に暗袋AからBへ手で印画紙を移す作業を行ってみたところ、ほんの一瞬の移動でさえ印画紙は真っ黒に感光してしまったのだ。それなのに実験の印画紙には、暗袋AからもBからも消えていた5分間という空白の時間がある――。

じつはテレポート実験中に、対象物が短時間「消失」するという現象は、中国ではしばしば報告されている。北京師範学校では、消失中の状態を確認するために小型発信器をテレポートさせているが、そのときには消失中、電波がほぼ完全に途絶えているのだ。ということは機械が機能を停止していたのか。いや、どうもそうではないらしい。

というのも、時計をテレポートした実験では、最長で1時間16分も消失していたにもかかわらず、再び出現したときの時間の差はゼロだったからだ。すなわち、消失中も時計は、正確に時間を刻んでいたのである。さらに、カブトムシやハエなどをテレポートさせたときにも、生命の危機となるような重大な変化はなにも確認できなかった。

ならば、テレポーテーションを行っている物体、あるいは人間はその途中、どのような状態にあるのだろうか。

考えられるのは、別の次元、別の空間を移動しているということだ。しかしその場合、消失時間の差はどう説明されるのか。

謎は尽きないのだ。

 

(「決定版 超能力大全」より掲載)

編=オカルト雑学探究倶楽部

  • 1

関連商品

決定版  超能力大全

決定版 超能力大全

オカルト雑学探究倶楽部(編)

価格:580円+税
発行:学研プラス
発売日:2016/03/29

この記事と同じトピックを探す

関連記事

編集部おすすめ

アクセスランキング

  • デイリー
  • ウィークリー
  • トータル