失われた八咫烏の古史古伝 『竹内文書』の謎に迫る!

文=三神たける

神代文字の古史古伝を紐解く――!

 

これはローマ法王に米を食べさせた男、もしくはスーパー公務員として知られる高野誠鮮氏から聞いた話である。

高野氏とお付き合いのある青森県のKさんという方がいる。自然栽培を推進し、無農薬及び無肥料による果物を実らせた農家で、その半生はさまざまなメディアで取り上げられた。

Kさんは、かねてから気になっていたことがあった。今から何十年も前の話だ。津軽富士とも呼ばれる岩木山の登山道には不思議な岩があった。表面に奇怪な形をした石が浮き出ており、これを手掛かりとして山を登るのだが、どうも古代のクジラの骨の化石ではないかと地元の人は話していた。

しかも、不思議なことに、奇岩の表面には文字が刻まれていた。かなり古い文言で、あるとき学術調査をする話が持ち上がる。当局が音頭を取って、クジラの骨の化石なのかを分析し、同時に記された文字や内容を解読するというのだ。当時、かなり話題になったらしく、地元の新聞にも取り上げられたらしい。

ところが、だ。実際に調査は行われたものの、その結果が一向に発表されない。それどころか、奇岩の表面がコンクリートで覆われ、クジラの骨の化石らしき部分はもちろんのこと、そこに刻まれていた文字を見ることさえできなくなってしまったのだ。

いったい何があったというのか。

ずっと気になっていたKさんは、あるとき仕事の関係で、たまたま当時、調査を行った部署の責任者と出会う。積年の疑問を解消したい。そう思ったKさんは一計を案じる。といっても、そこは津軽衆である。酒席の場で、件の話を持ち出し、真相をここだけの話ということで聞いたらしい。

いやぁ、実はね……と切りだした話は、実に驚愕すべき内容だった。クジラの骨の化石はいいとして、問題は刻まれた文言だった。なんと、そこには、ここ津軽の地にイエス・キリストがやってきたと記されていたというのだ!!

予想だにしなかった事態に、Kさんも一瞬、きょとんとしてしまったらしい。キリストって、あのキリスト教の教祖様の……。農業の常識を覆したKさんでも、歴史の常識を覆しかねない話に、とまどいを隠せなかったという。

はたして、この話は事実なのか。たんなる都市伝説なのか。ただ、ひとついえることは、ここ青森県にはキリストの墓がある。史実かどうかは別にして、かつてイエス・キリストが日本にやってきて、南部地方の戸来村(現・新郷村)にて天寿を全うしたという伝説がある。これと関係があるのだろうか。

奇縁は続く。Kさんから話を聞いた高野氏は、まだ20代のころ、八戸から十和田湖、さらには恐山まで、徒歩で旅をしたことがあり、途中、新郷村に寄って、なんと1週間にわたってキリストの墓の前でテントを張って過ごしたことがあるのだとか。高野氏の出身地は石川県羽咋市で、近くにはモーセの墓なるものがある。モーセとイエス・キリスト、まさにユダヤ教とキリスト教のメシアである。

Kさんとの縁を感じるとともに、先日、地域振興の講演会のために、約40年ぶりに新郷村を訪れた高野氏はキリストの墓伝説の裏には、何かとてつもない事実が隠されているのではないかと語っていた。たんなる都市伝説なのか。それとも、キリシタンの伝承なのか。はては、本当にイエス・キリストは青森県を訪れていたのか。一筋縄では解き明かすことのできないミステリーが、ここ新郷村にはあるという。

キリストの墓はもちろん、モーセの墓に関する伝説は、いずれも古史古伝のひとつ『竹内文書』の記述が根拠となっている。アカデミズムからは偽書の烙印を押されているが、そこには表の歴史から抹殺された裏の歴史が記されていると考える研究家も少なくない。これから、みなさんとともに『竹内文書』の深層に迫ってみたい。

 

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(「失われた八咫烏の古史古伝 『竹内文書』の謎」より)

文=三神たける

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