自覚はないのに影響あり!? みうらじゅんの間接的心霊体験

文=いわたみどり 写真=松宮由希子

サイパンで日本兵の霊に遭遇

実は「ムー」愛読者だった、みうらじゅんさんインタビュー後編! (前編はこちら

旅先での恐怖体験について語っていただきました。

miurajun2_web

 

「×」の扉の向こうに何が!?

霊モノはね、バッテンしている部屋を二度見たことがあります。いわゆる“開かずの間”というやつで、入り口を板で「×」に打ちつけているの。

最初に遭遇したのが中学の林間学校で泊まった鳥取県大山の宿。隣の部屋の入り口が大きな×で出入りできなくしていた。宿の人に聞いたら、実はこの部屋で首吊り自殺した人がいて、その霊が棲みついているんだとか。電気を消した途端に、首を絞められたという人が出たために封印したというんですけどね。

二度目は20 代のころ、千葉のドライブインで。やっぱり隣の部屋が×で打ちつけてありました。出入りできなくしても、霊だからドアや壁くらいはすり抜けることができるだろうにね(笑)。ともかくこんなことして意味があるかどうかわからないけど、板の×から放つ封印しようする人間の“念”のようなものの本気ぶりが尋常じゃない。だから多少は効果があるのかもしれないですけどね。

霊的なことは子供のほうが感知しやすいっていいますでしょ。うちの娘がまだ低学年のときに学校行事で行った湖での話がその象徴的な出来事でした。“紫色の衣を着たお坊さんが、湖面の上に浮かんだ状態でずっと座ってる”という姿を、子供たち全員が目撃したっていうんです。でもそれを訴えても、先生たちには見えない。子供たちには当たり前のようにその姿が見えているにもかかわらず。何なんでしょうね。

僕自身は霊的なものに対して才能がないというか、本当、鈍感みたいで。でも一度、実は間接的には経験してるんですよね。

昔、サイパン旅行へ行ったとき、夜になって嫁さんが先に寝て、僕はテレビを観てたんですよ。翌朝になって嫁さんが、「夜中にふざけたことやってたでしょ!? バカじゃないの」というんです。

何をいってるのかわからず聞いてみると、白いランニング姿でベッドに正座してたっていうんですよ。いや、そもそもそんなランニング持ってないしね。サイパンは太平洋戦争の激戦地になった島なので日本兵の霊が出ることで有名ですけど、どうなんでしょうね。僕の腹の上にお座りになってたってことですかね(笑)。でも、乗せてたことに気がつかないって……やっぱ鈍感でしょ(笑)

 

みうらじゅん

1958年、京都市出身。武蔵野美術大学在学中に漫画家デビュー。1997年、「マイブーム」で新語・流行語大賞受賞。2005年、日本映画批評家大賞功労賞受賞。興福寺「阿修羅ファン倶楽部」の会長。「ゆるキャラ」の名付け親でもある。著書に『見仏記』シリーズ(いとうせいこう氏との共著)、『アイデン&ティティ』(2003年映画化)、『色即ぜねれいしょん』(2009年映画化)、『マイ仏教』、『人生エロエロ』『「ない仕事」の作り方』など。2017年2月18日(土)より映画『みうらじゅん&いとうせいこう 20th anniversaryザ・スライドショーがやってくる!「レジェンド仲良し」の秘密』が新宿ピカデリーほかで公開。「笑う洋楽展」(NHKBS)にレギュラー出演中。

 

(「ムー」2017年2月号より抜粋)

文=いわたみどり
写真=松宮由希子

  • 1

関連商品

ムー
2017年2月号

ムー
2017年2月号

本体価格:800円
発行:学研プラス
発売日:2017/01/07

この記事と同じトピックを探す

関連記事

編集部おすすめ

アクセスランキング

  • デイリー
  • ウィークリー
  • トータル