フィリピンに漂着したグロブスターの正体は巨大水棲UMAトランコだった!?

文=並木伸一郎

頭部を切断された肉塊の謎

2017年2月22日、フィリピンのディナガット諸島カグディアナオの海岸に、白色の体毛に覆われた異様な怪物の死体が打ち上げられ、世界中で話題になった。

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これまでに、世界各地の海岸や水辺に打ち上げられた正体不明のブヨブヨとした肉塊もどきの怪物は、「グロブスター(グロテスク・ブロブ・モンスターの略)」、または「ブロブ」と呼ばれ、〝漂着UMA〟のひとつに分類されている。

今回漂着したブロブだが、2月10日にフィリピンのミンダナオ地方で起きたマグニチュード6.7の地震と関連づけられている。なぜなら、その後に周辺地域の海岸では、深海に生息するリュウグウノツカイが打ち上げられているからだ。同じく深海に潜むブロブが地震の影響で浮上したのではないか、というのだ。

このブロブの正体について真っ先に挙げられたのが、クジラやジュゴンの死骸説だ。カグディアナオの市役所から派遣された調査チームは、体長およそ6メートルで体重約2000キロのマッコウクジラだ、との見解を示した。全身を覆う体毛は、白く腐敗した筋繊維だという。死亡したのは発見からおよそ2週間前で、死因は船との衝突ではないかと推測している。

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となると、この生物はちょうど地震が発生したころに亡くなったことになる。ただし、腐敗がひどいため、はっきりしたことはわからないという。

はたして、本当にこれはクジラの死骸なのだろうか?

通常、腐敗したクジラは肉が崩壊して中に露出した骨格が認められる。だがこのブロブには、それが見当たらない。それどころか、公開された映像を見ると、切断面と思われる箇所があり、出血しているように見える。さらにその切断面には本来、頭部がついていた可能性もある。もし頭部だとすれば、推定体長は10メートルを優に超えるだろう。

そして、これが頭部を切断された巨大生物だとすると、その正体は水棲UMA「トランコ」という説が浮上する。

トランコとは1924年10月25日、南アフリカのマーゲート海岸沖で、2頭のシャチと激しく格闘し、力尽きて海岸に打ち上げられたという体長15メートルの謎の怪物だ。全身を長さ20センチの真っ白な体毛に覆われ、ヒレと尾をもち、目とゾウの鼻に見える器官がある。

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今回漂着したブロブは、そのトランコではないか?

種の特定と正確な死因を調べるべく、ブロブのサンプルの一部は「マニラ漁業水産資源局」に送られているという。その検査結果を含む、続報を期待しよう。

 

(「ムー」2017年5月号より抜粋)

文=並木伸一郎

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