100万年前にピラミッド都市が実在した!? レーザー探査で南極に超古代遺跡を発見か

文=並木伸一郎

氷床下2.3キロで遺跡を発見!!

NASAが南極で実施する“アイス・ブリッジ作戦(極地の氷の調査)”にて、レーザーを利用した能動型センサーを備える最新のリモートセンシング・システム「アトラス」(Advanced Topographic Laser Altimeter System=ATLAS)」を搭載した飛行機が試験的に導入された。

このときも撮影された画像に、なんと古代文明の遺跡らしきものが確認されたのだ。

アトラスが撮影した氷床のレーダー画像(右)に構造物のようなものが写っていた。左は実際の氷床の画像。
アトラスが撮影した氷床のレーダー画像(右)に構造物のようなものが写っていた。左は実際の氷床の画像。

今年3月に公表された画像には、いかにも特異な地形が映っている。アイス・ブリッジ計画に携わっているNASAゴダード宇宙飛行センターの科学者ネイサン・バロウィッツによれば、その構造物が発見されたのは、およそ100万年前に形成された分厚い氷の下2.3キロ地点だという。

「このライダーレーザー写真に写ったいかにも人工的で特異な特徴に驚かずにはいられない。その構造物は赤外線写真にも歴然として映っている」

とバロウィッツは語っている。

一方、インドの西ベンガル州にあるカルカッタ大学の考古学教授で、著名な考古学者アショカ・トリパティも、写真に写った構造物に関して、

「これは自然地形とは一線を画したもので、明らかにピラミッド構造をした人工構造物の特徴を示している。つまり、これは人間の技術工学による産物ということだ。この写真は、広大な南極大陸のごく一部を写しているだけだが、氷で覆われている2.3キロ地点の、さらにその下には、もっと多くの建造物があるかもしれない」と、説いている。

南極が氷に覆われたのはおよそ100万年前だとすると、発見された構造物は、それ以前に興っていた文明の遺跡ということになる。

現在、ケンブリッジ大学で教鞭をとっている歴史家兼地図製作者のクリストファー・アダムズは、古地図のオーパーツとして知られる「ピリ・レイス地図」を、その例に挙げ、「南極に氷のない時代があったことを示唆している」と指摘している。

ピリ・レイス地図は、1513年にトルコ海軍提督ピリが作成したというものだが、驚くべきことに、南極の海岸線が“氷がない状態”で描かれているのだ。氷河の下の海岸線は、1958年に地中を貫くレーダーが開発されて初めて確認できたにもかかわらず、だ。

ピリ・レイス地図。
ピリ・レイス地図。

アダムズは、「この地図は、有史以前の文明が残したデータが元になっているとしか考えられない。ポールシフトにより南極の軸がずれたか、あるいは地球の自転軸がずれ大変動が起きて氷河に覆われた、というのがもっとも合理的な説明だが、いかなる結論にいたるにせよ、さらなる詳細な調査が必要なのは火を見るよりも明らかだ」と述べている。

今年5月に打ち上げられる「ICESat-2(氷、雲、土地の高度調査衛星2)」に搭載されるアトラスは、氷河の厚みと氷と海面の隔たりを計測し、地形図作成と植物分布確認を行う予定だ。そこでさらなる“大発見”があって、有史以前、南極に栄華を誇っていた超古代文明の存在が明らかになるかもしれない。

 

(「ムー」2017年6月号より抜粋)

文=並木伸一郎

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