奇跡のリンゴに異星人も注目!? 木村秋則のUFO体験

文=小原田泰久

「私にはどちらも真実なんだよな」

無肥料・無農薬栽培という〝奇跡のリンゴ〟をつくりあげた木村秋則氏。じつは何度もUFOに遭遇し、拉致されたこともあるという逸話の持ち主として知られている。自然栽培とUFO。一見、なんの関係もないように思えるこのふたつの事柄は、深くつながっているようだ。

UFOの中で見た文字を説明する木村秋則氏。
UFOの中で見た文字を説明する木村秋則氏。

はじめて会ったのが1996年。いつの間にか、もう20年を超える付きあいとなった。

何度も話をお聞きした。話を聞くたびに募っていく思いがある。

「この人は、いったい、何者なのだろうか?」

木村秋則――彼は、いったい、何をしようとしているのだろうか? 宇宙は、彼に何をさせようとしているのだろうか?

木村さんの話は、大きく分けて、本流の話と亜流の話がある。本流というのは、木村さんの代名詞ともなっている「自然栽培」について。亜流というのは、龍、異星人、UFO、霊界など、いわゆる「怪しい」とされている話だ。木村さんは、講演会では本流の話を熱く語る。終わったあとのスタッフの懇親会になると、亜流の話題で大いに盛りあがる。

私は、何度もこのパターンで木村さんの話を聞くことがあったが、最初のうちは、自然栽培の話題と異星人のことを関連づけて考えようとは思わなかった。自然栽培はとても現実的な問題として聞き、異星人の話はファンタジーとして受けとめてきたのだ。しかし、あるときから、両方とも、木村さんがここまで夢中になって話すことだから、このふたつのテーマには何か関連性があるのではないかと思えるようになってきた。

冷静に考えて、異星人にさらわれた話をすることは、今や時の人となった木村さんにとってメリットがあるとは思えない。自然栽培に一生懸命に取り組んでいる木村さんの信奉者のなかには、「そんな怪しい話をすると自然栽培の信憑性もなくなるのではないか」と、心配したり、渋い顔をする人もいるはずだ。

しかし、木村さんは、異星人やUFOの話をやめようとしない。やめるどころか、「私にとっては、無肥料・無農薬でリンゴを栽培したことも、異星人に会ったりUFOに連れていかれたりしたことも、真実なんだよな。だから、私は話すのな」と、はっきりという。

 

11年かけて奇跡のリンゴが誕生

さて、本流の話から進めていこう。

木村さんは、不可能とされてきたリンゴの無肥料・無農薬栽培に挑戦したが、11年間、1個のリンゴも実らず、極貧の生活に耐えつづけた。1か月の食費として木村さんが奥さんに渡したのがわずか3000円だったこともあった。一日あたり100円。家族5人、何を食べればいいのだ。奥さんはさんざん悩んだすえ、山や畑で野草を摘み、それを料理して毎日の食卓に並べた。今や伝説化しているエピソードだ。

今でこそ笑って話していられるが、よくぞ生き延びたと感心するような11年間を木村さんは過ごしてきた。

大変な苦難に耐えてリンゴ栽培に成功してから約30年がたった。その苦労の物語はNHKのテレビ番組で紹介され、ベストセラー本となり、映画にもなって、多くの人を感動させた。今では木村さんのリンゴは「奇跡のリンゴ」と呼ばれ、多くの人が「一度は食べてみたい」と憧れる。

kimuraringo1

注目すべきは、木村さんのサクセスストーリーは、人を感動させるだけでは終わらず、さらなる大きな動きを引き起こしていることだ。彼はリンゴが実るまでの11年間、リンゴ栽培の参考になるのではと、ありとあらゆる作物、果樹の無農薬・無肥料栽培に挑戦し、ことごとく成功させた。その体験をもとに、農薬も肥料も使わない自然栽培を広げようと、講演や指導に、各地を回っている。木村さんの自然栽培は、ひとつのムーブメントとして、閉塞感の漂う現代の世の中に、強烈にくさびを打ち込み、そこに亀裂を生じさせてきた。その亀裂からは、明るい光が差し込む。多くの人が、その亀裂の先に何かすごいものがあるぞという期待と希望を抱きながら、木村さんの動向に注目している。

 

木村式の自然栽培が世界を救う!?

農業といえば、農薬や肥料を使うのが当たり前。健康によくない、環境を汚すとわかっていても、なかなかやめることができないできた。世界中に広がりつつある遺伝子組み換え食品は果たして安全なのだろうかと、多くの人が不安をもっている。木村さんの自然栽培には、その流れを一気に変えてしまえるだけのパワーを感じる。

木村さんの話に触発されて、多くの人が行動を起こしている。自然栽培をはじめる人たちは確実に増えているし、彼らがグループをつくって、まわりに食の大切さ、新しい農業のあり方をアピールしながら、自然栽培の輪を広げてきている。

「私はただの農家です」

と、いつもいっている木村さんだが、こんなにも人をわくわくさせ、強力な磁石のように人を引き寄せてくる人は、そうそういるものではない。

木村さんにとって、自然栽培を定着させることはゴールではない。2020年も通過点にすぎない。木村劇場にはまだまだ先がある。もっとエキサイティングなドラマが待っている。その鍵になるのは《宇宙》だと、私は確信している。

DSC01283-1

 

(「ムー」2017年6月号より抜粋)

文=小原田泰久

  • 1

関連商品

ムー
2017年6月号

ムー
2017年6月号

本体価格:800円
発行:学研プラス
発売日:2017/05/09

この記事と同じトピックを探す

関連記事

編集部おすすめ

アクセスランキング

  • デイリー
  • ウィークリー
  • トータル