京都でスケルトン妖怪と遭遇!? 大浦龍宇一さんの怪体験(前編)

文=いわたみどり

故郷の京都は魔都だった!?

 

いわくつきの土地が多く存在する京都で生まれ育った大浦龍宇一さん。そんな大浦さんは、妖怪遭遇体験という驚くべき過去を持つ。向かう先々で出現する無数の妖怪たち。その全ストーリーを語っていただいた。

 

透きとおって見える女の子

 

僕が生まれ育った京都という土地は、ご存知のように怨霊や妖怪といったいわくつきの土地が多く存在し、心霊スポットには事欠きません。そんな中に、京都最強の魔所とか魑魅魍魎の最後の砦などといわれている雲ヶ畑の志明院という寺があります。平安時代に京都で暴れた妖怪や、龍神を封じているという伝説がある古刹です。

 

この話は僕が高校時代に、先輩の車でその寺へ肝試しに行ったときの出来事です。

 

深夜12時過ぎに出発して、寺の近くには幽霊が出るというトンネルに向いました。このトンネルを抜けたところから物語が始まったのです。まるで異空間に紛れこんだかのように……。

 

車は真っ暗な山道を登っていきます。メンバーは5人。僕は運転手の後ろの席に座っていたんですが、ふと真横の窓を見ると、そこにおかっぱ頭の着物姿の女の子が車と同じスピードで並走しているではないですか!

 

驚いていったん正面を向いて、それから恐る恐る見直すと消えていました。でも、しばらくしてもう一度横を見たら……またいたんです。

 

奇妙なんですが、女の子の姿はスケルトンでした。ただし向こう側の景色が透きとおって見えるといったものではなく、もっと立体的で、スケルトンのフィギュアを生身にしたような感じ。色は明確ではないですが、白い着物を着ていたことくらいはわかりました。

 

幽霊らしきものを目撃したのはこれが初めて。スイッチが入ったのか、その後、次から次へととんでもないものと遭遇することになります。

 

ガードレールのところに血がついた手が出ているのを隣りに座っていた友人と目撃。池では滝行をするお坊さんを、さらに子供を抱いた母親が木の上に立っている姿が目に飛びこんできました。共通するのはみな女の子と同じようなスケルトンということです。

 

怪異は続きます。後で調べてみて、どうやらろくろ首の一種であることがわかりましたが、胴体から離れた首がうねうねと動いていました……。

 

寺に着いたときにはすっかり恐怖に慣れてしまって、車内は奇妙な興奮状態に。そしてだれが最初に気づいたのかわかりませんが、何かが見えると、全員で車を降りました。

 

妖怪が封じられているという御堂の横には大木がそびえています。そこに大木と同じ大きさの一つ目の大入道が、門番のように胡坐をかいて座っていました。例によってスケルトンです。

 

微動だにしない大入道を目の前にして、僕たちは恐怖よりも好奇心のほうが勝っていました。全員で動いてみようと、わざと刺激するように横へコソコソと移動。

 

と、いきなり大入道の一つ目がジロリと動いて、僕たちと目が合ったんです。その瞬間、全員が我に返り、「やばい、逃げよう!」と、あわてて車に乗りこんでそのまま必死になって下山しました。

 

この話はだれも信じてくれなかったんですが、5人で目撃したので夢や幻などではないことは間違いありません。

 

*後編は6月1日に公開予定です。

 

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大浦龍宇一(おおうらりゅういち)

1968年11月17日、京都府生まれ。俳優、歌手。1994年、ドラマ『この世の果て』(フジテレビ)のオーディションに合格して俳優デビュー。1996年には『夏の午後』で歌手デビューも果たす。以後、ドラマ、映画、舞台、CM等で幅広く活躍。近年ではバラエティ番組にも出演。

 

(「ムー」2017年6月号より抜粋)

 

文=いわたみどり

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