淡路島で発見! 古代ヘブライ語が記された指輪と丸石の謎

文=天影真人

淡路島のユダヤ遺跡

「驚きました。ヘブライ語の文字が記された古代日本の遺物を目にしたのは初めてです」

こう語るのは元駐日イスラエル大使のエリ・コーヘン氏だ。自分は専門家ではないと断ったうえで、テーブルの上に置かれたひとつの石を凝視ながら、これが本物であれば、日本人とイスラエル人の深いつながりを示す重要な証拠になると力強く主張した。

遺跡から発見された丸石。ヘブライ語が記されている。
遺跡から発見された丸石。ヘブライ語が記されている。

2017年5月14日、兵庫県は淡路島の洲本にて、ひとつの式典が執り行われた。掲げられた表題には「イスラエル建国69周年」と記されている。主催したのは地元で食品会社を経営する魚谷佳代氏が会長を務める淡路菰江古代ユダヤ遺跡奉賛会だ。

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元駐日イスラエル大使のエリ・コーエン氏。

なぜ日本の淡路島でイスラエル建国を祝うのか。しかも、きりのいい70周年でなく、69周年なのか。理由は、すべて奉賛会の名前にもなっている古代ユダヤ遺跡にある。

今を去ること約80年あまり年ほど前のこと。1934年9月、地元でも有名なホテル「四洲園」のオーナー、森重吉は湯殿拡張のため、敷地を整備していたところ、人工的な構造物を発見する。石の蓋があり、古墳のようにも見える。

事態を重くみた森だったが、その夜、彼は高熱にうなされ、なんと翌日、急死する。きっと祟りに違いない。そう考えた周囲の人々は遺跡らしき部分を埋め戻してしまう。

時を同じくして、丹波に拠点を置く大本教の聖師・出口王仁三郎は艮の金神からの啓示を受け、淡路島に聖なる井戸を掘ることを決意。1935年、場所の選定はもとより、かの地に眠っているユダヤ遺跡を詳細に調査するよう、同志である白山義高に依頼する。

 

謎の女陰石

四洲園にある謎の遺物こそ、捜し求めるユダヤの遺跡に違いない。そう確信した白山は調査を重ね、終戦の前年、すなわち1944年8月、日本政府情報局を通じて欧米のユダヤ教徒らに「聖書に啓示されている合図の旗」と題するメッセージを送った。

折しもシオニズム運動が高まり、1948年にはイスラエルを建国するユダヤ人たちのなかには日本に注目する者も現れる。GHQ総司令部のユダヤ教ラビ、ミルトン・J・ローゼンも、そのひとり。彼は白山のメッセージを受け取り、ついには淡路島へとやってくる。

1952年10月14日、ローゼンが見守る中、白山は伊勢古事記研究会の武智時三郎らとともにユダヤ遺跡の発掘調査を開始する。出てきたのは、岩の割れ目を利用した女陰石だった。

かつて中に入ったことのある女性の話では、青い玉石が埋められており、ほかに小石が8個ほどあったといい、全体を覆っていた岩蓋にはユダヤの象徴にして、イスラエルの国旗にも描かれるダビデの星に似た図形が刻まれていたという。

女陰石は豊穣のシンボルであり、小石を子種とすれば、まさしく『旧約聖書』の「創世記」にある「産めよ増えよ」という絶対神ヤハウェの神託を意味していると考えられている。

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淡路島にある古代ユダヤ遺跡。

 

ダビデの星の指輪

淡路島は「阿波への道の島」である。四国には同じくユダヤ伝説があることで知られる剣山がある。かつて聖書研究家の高根正教は剣山にソロモンの秘宝、すなわち契約の聖櫃アークが眠っているとし、本格的な発掘調査をした結果、人工的な地下洞窟とミイラ及び遺物を発見したという。

高根は四国剣山顕彰学会を立ち上げ、その遺志は息子の高根三教に受け継がれるのだが、その一環で淡路島のユダヤ遺跡も訪れ、1996年に再発掘調査を行っている。残念ながら、めぼしい成果もなく、後日、埋め戻されることになるのだが、その際、実は驚くべき発見があった。

作業に当たっていた井上正氏(現・四国剣山顕造学会)が熊手を持ち帰って洗ったところ、爪の先に挟まっていた土塊から指輪が2個出てきたのだ。しつらえた玉石には、それぞれダビデの星と鹿らしき動物が彫刻されている。ダビデの星はいうまでもないが、鹿はイスラエル12支族のひとつ、ナフタリ族の紋章である。

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遺跡から発見された指輪。
遺跡から発見された指輪。

紀元前922年、古代イスラエル王国は10支族から成る北朝イスラエル王国と2支族から成る南朝ユダ王国に分裂。北朝イスラエル王国は紀元前722年に滅亡し、民は歴史の闇へと消える。

世にいう失われたイスラエル10支族は一説に日本にやってきたともいい、葦船に乗って淡路島にたどり着き、新たに国を開いた。これが『古事記』にいう国生みではないかと魚谷氏は主張する。

事実、ナフタリ族は失われたイスラエル10支族のひとつなのだ。井上氏が発見した指輪は、イスラエル人が日本にやってきた物的証拠の可能性が高い。

 

ヘブライ文字が書かれた石

井上氏が発見したのは指輪だけではない。作業が終わると、ちょうど漬物石によさそうな石があったので、洗って乾かしたところ、表面に文字が浮かび上がってきた。見慣れない文字で、どうもヘブライ文字らしい。その下には、女陰と思われる絵も描かれている。

元駐日大使エリ・コーヘン氏によると、文字はヘブライ語で「ガル・コディッシュ」と発音し、「聖なる石山(立石)」もしくは「聖なる波」を意味するという。波打ち際に近く、石によって構成されているユダヤ遺跡を表現したのだろうか。

女陰の絵も、やはりユダヤ遺跡の女陰石を想起させる。思えば、淡路島は日本神話におけるオノコロ島でもある。イザナギ命が天沼矛を海に刺した際、こぼれた滴が固まってできたという説話は、ある意味、男女のまぐわいを象徴してるのかもしれない。その意味で、淡路島に女陰を象った遺跡があるのも、古代海人族=イスラエル人らの思想が反映しているのかもしれない。

預言者ダニエルはメシアが現れるのは、再建の詔が発せられて69週目であると語る。1週を1年と解釈すれば、イスラエルが再建された1948年から69年目の2017年、いよいよ預言が成就するのか。

イスラエルの建国記念日である5月14日に日本と深い絆の象徴である淡路島のユダヤ遺跡の祭典が行われ、貴重な遺物が一般公開された今、時代の歯車が大きく動きだし、新たな国生みが始まろうとしているのではないだろうか。

 

(ムー2017年8月号より抜粋)

文=天影真人

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