異星人とアメリカ建国の謎/ヒストリーチャンネル

文=宇佐和通

コロンブスを導いた謎の光

クリストファー・コロンブスと第3代アメリカ合衆国大統領トーマス・ジェファーソンには、共通点がある。ふたりともUFOや地球外生命体の存在を信じていた。

クリストファー・コロンブス。
クリストファー・コロンブス。

シリーズのメインコメンテーター、ジョルジオ・ツォカロスは、次のように語る。

「太古の地球を訪れた宇宙人がいて、地球人類に何らかの影響を与えた後接触が途絶え、そして突如としてロズウェル事件が起きたわけではありません。その間も、宇宙人の働きかけを示唆する記録がさまざまな形で残されているのです」

このコメントが、今回のレポートの立脚点となる。

ヨーロッパ人にとっての新大陸に上陸したコロンブス。彼らを見た先住民は、どう思っただろうか。UFOリサーチャーのクリス・ピットマンによれば、先住民たちは、コロンブスの一団を“天国から遣わされた超人”と解釈したという。

コロンブスの航海日誌にも、次のような一文が残されている。「先住民たちは毎日のようにこぞって船を見に来て、必ず“天国からやってきたのか”と尋ねた。海の向こうからやってきたと答えても、岸で見ている人たちに向かって“この人たちは天国から来た”と大声で言った」

先住民たちは、コロンブスたちが来る前の時代に“天国から来た人たち”と出会っていたということなのか。

航海日誌に残されていたのは原住民たちの不思議な反応の話だけではない。コロンブス自身がUFOらしき物体を目撃した事実も記されているのだ。

新大陸に上陸するわずか数日前の1492年10月11日。夜10時頃、サンタマリア号の甲板に立ったコロンブスは、はるかかなたに奇妙な光を見た。点滅しながら複雑な飛び方をしている。複雑な飛び方というのは、水面から浮き出たり、再び潜ったりする動きという意味だ。

目撃者はコロンブスだけではなかった。サンタマリア号に乗っていた提督、そしてペドロ・グティエレスという乗組員も同じ場所から同じ光を目撃している。

UFOリサーチャー、ビル・バーンズは次のように語る。「航海日誌の記述をさらに読み込むと、この光はサンタマリア号に寄り添うようについてきたというのです」

この記述が本当なら、1984年に南米大陸南端付近のフォークランド諸島付近で起きた開洋丸事件とまったく同じではないか。また、この光が「水面から浮き出たり、再び潜ったりする動き」で飛んでいた事実に注目したい。これは、昨今話題になっているUSO=Unidentified Submerged Objects(未確認潜水物体)、そしてUFOの基地が海中に存在するという説を思わせる。

 

UFO情報を集めたジェファーソン

そのコロンブスが発見した新世界の一部であるアメリカ合衆国で、史上初のUFO目撃が起きたのは1639年だった。この事件は、第2代マサチューセッツ湾植民地知事ジョン・ウィンスロップの日記の内容をまとめた『ニューイングランドの歴史』という手記である。

現場はボストン近郊のマディ・リバーという川だった。川面を飛ぶ光が空中で収縮し、最終的には本体から4本の足が生えているような形状になった。物体は、この状態のままかなり長い間飛び続けていたという。

第3代アメリカ合衆国大統領となったトーマス・ジェファーソンは、この話に強い興味を示した。『理性の時代』という本を通じて地球外知的生命体の存在が事実であると唱えた哲学者トーマス・ペインの仮説に感銘を受け、親しい間柄だったことを考えれば、当たり前かもしれない。

第3代アメリカ大統領トーマス・ジェファーソン。
第3代アメリカ大統領トーマス・ジェファーソン。

そんなジェファーソンは、副大統領時代にUFOらしき物体を目撃したウィリアム・ダンバーという男性と知り合った。直接話を聞き、大統領になった後もこの人物をある種の特別顧問として位置づけ、情報を集め続けていたようだ。

1800年6月30日の夜、現在のルイジアナ州バトン・ルージュ近郊で、ダンバーは奇妙なものを目撃した。全長21~24メートルほどの物体が、深紅の光を発しながら上空180メートルあたりをかなりのスピードで飛行していたというのだ。

現存する記録文書から考えると、ジェファーソン大統領はダンバーに命じてこの事件に関するアップデート情報を集めていたようだ。もしかしたら、その過程を通じて地球外生命体の存在を証明しようとしていたのかもしれない。

歴史に名を残すふたりの人物が、UFO現象に深く関わっていた事実は興味深い。しかもコロンブスは自らUSOらしきものを目撃していた。ジェファーソン大統領は、UFOに関する情報を自ら進んで収集していたことがうかがわれる。ジェファーソン大統領とウィリアム・ダンバーの関係は、昨年のアメリカ大統領選で敗れたヒラリー・クリントンと、彼女の側近でUFO情報の開示に前向きだったジョン・ポデスタ氏との関係を彷彿とさせる。

“リアルXファイル”的なものは大航海時代にすでに始まっており、アメリカでは200年前にUFO情報の開示の芽が育まれていたのかもしれない。

古代の宇宙人シーズン1 「#4 遭遇」は、7月25日(火)22:00~ほか、CS放送「ヒストリーチャンネル」にて放送。

 

(「ムー」2017年8月号より抜粋)

文=宇佐和通

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