財運を包んで引き寄せる! 陰陽道秘伝「金運来方陣」

文=中村友紀

門外不出の「方陣」秘術

 

安倍晴明登場以前から伝えられる、陰陽師の基本となる秘術があるという。

それが方陣の術だ。

「記録に出てくるのは平安時代になってからですが、この術の基礎をつくったのは賀茂氏です。ですから、陰陽師にとっては本当に伝統的な術といえます。

ご存じように、晴明ゆかりの陰陽師の術の中心は五芒星です。でも、ベースにあるのは方陣なのです。ですから、五芒星が使われる前の術の基本、古い術のスタイルといってもいいかもしれません。その応用が封印呪になり、結界呪になり、さらには結界になっていったわけです」

そう語るのは、晴明直系の第27代水の陰陽師・安倍成道師だ。

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ベーシックな術だけに、使い方はそれこそ無限にあるともいえる。今回紹介するのは、その方陣をベースにした伝統の秘術で、「金運来方陣」という。

読んで字の如く、金運を招く術だ。

じつは、これまでこの術が表舞台に出ることは、ほとんどなかったと成道師はいう。理由はいろいろあるが、やはり古い時代の陰陽師は基本的に、一般人のためには術を使わなかったということが大きい。

それはそうだろう。もともと陰陽道は天皇や公家、あるいは大名など支配者階級の独占物だったのだ。時代が下ると庶民のもとにも浸透してくるが、それはある意味、支配者階級のそれとは似て非なるもので――誤解を恐れずにいえば――村のアマチュア祈祷師レベルのものだったといっても過言ではない。

「金運来方陣」も、支配者階級によって独占されてきた術のひとつだ。具体的には、裕福な貴族が新たな別荘をつくる際に、その土地があまりよくないのでよりよくしたいとか、あるいは使いきれないほどの資産をより効率的に殖やすときに使われてきたのである。

だが、土地をよくするとは、どういうことなのだろうか。成道師はそれを、こう説明する。

「そもそも土地には必ず、よし悪しというものがあります。

地下に風水でいうところの龍脈があるのかないのかだけでも大きく違いますし、さらに霊道があったりなかったりと、条件もさまざまです。

それを強制的にいい気脈の流れの土地に変えたいときに、陰陽師はこの術を使ってきました。どうやったかというと、布に方陣を描いて埋めたり、ポイントごとに念を込めた石を埋めたりするわけです。そうすることで土地を、いまでいうパワースポットのような状態にする。本来は、それを目的に考案された術なのです」

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これまで庶民には手が届かず、支配者階級だけが一攫千金を狙えた陰陽師の秘術「金運来方陣」。

それが今回、特別に公開されたことで、陰陽師の神秘のベールが、またひとつはがされたのかもしれない。

 

(ムー2017年8月号より抜粋)

文=中村友紀

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