未来テクノロジー「電気反重力」で地球製UFOが開発されている!?

文=ToM

フィラデルフィア実験

「フィラデルフィア・エクスペリメント」。

私がこの本に出会ったのは、ハワイの海軍基地の図書室のことであった。たまたま書棚で見つけた本の内容は、1943年10月28日にアメリカ海軍の艦船「エルドリッジ号」で行われた、強力電磁場による透明化実験で起きた異常な事件をレポートしたものであったが、その中に電界と重力場の関係に関する「ビーフェルド・ブラウン効果」に関する説明が述べられていたのである。

ウィリアム・ムーア、チャールズ・バーリッツ著「フィアデルフィア・イクスペリメント」
ウィリアム・ムーア、チャールズ・バーリッツ著「フィアデルフィア・イクスペリメント」。

この本を読んで、エルドリッジ号のいわゆる「フィラデルフィア実験」とは別に、ビーフェルド・ブラウン効果の内容に非常に興味をそそられたことを記憶している。

“20世紀を代表する物理学者”といわれるアルベルト・アインシュタインが、電磁場と重力場の方程式の統一を「統一場理論」として研究していたことは以前から知っていたが、ただ非常に難解な理論分野であるのでそのままになっていた。

ところが、私同様、この本の同じ部分に、非常に興味を抱いた日本人がほかにも存在した。私の知人のM氏である。M氏は工学博士で、某国立研究所の研究官であった。M氏の専門分野は重力の研究とは無関係であるが、その昔、友人から贈ってもらったアインシュタイン選集を読み、「相対性理論」に興味を抱くようになったそうである。

この選集の中には、1925年と1927年に科学雑誌に掲載されたアインシュタインの統一場理論の論文も含まれていた。

アメリカの言語学者で超常現象研究家でもあるチャールズ・バーリッツらの著書によると、これらは不完全であるとして撤回されたそうだが、この本の中にある「ラッセル卿はアインシュタインの統一場理論を完全なものと考えたが、“人類はまだ準備ができておらず、第3次大戦後までは無理だろう”と感じた」という記述は、M氏から見れば不正確なものであったようだ。すなわち、アインシュタインは論文の中で「線形領域では電磁場と重力場が独立に振る舞う」ということを示しただけで、両者の具体的な関係式を示したわけではなかったのである。

天才物理学者アインシュタインによっても、統一場理論は未解決の状態だったのだ。

 

ビーフェルド・ブラウン効果

私とM氏を惹きつけた「ビーフェルド・ブラウン効果」(以下「B-B効果」と呼ぶ)とは、コンデンサーの誘電体に電圧を加えると、マイナスの極側からプラスの極側に力が発生するというものである。

トーマス・ブラウンが実験に使用した円盤の構造図。
トーマス・ブラウンが実験に使用した円盤の構造図。

この現象の発見者はトーマス・タウンゼント・ブラウンというオハイオ州出身のアメリカ人だ。ブラウンはハイスクール時代に、X線用のクーリッジ管にスイッチを入れるたびに、管に何らかの力が作用することに気がついた。カルフォルニア工科大学(カルテック)進学した後もこの問題を追及したが、ブラウンの発見した“電気重力現象”に興味を持つ教授には出会えなかった。

次にデニソン大学に移った彼は、物理学部の研究生としてポール・アルフレッド・ビーフェルド教授のもとで勉学を続けた。

カルテックとは違い、ビーフェルド教授はブラウンの発見に興味を示した。彼らは充電したコンデンサーで実験を重ね、B-B効果と仮称される物理法則にまで発展させた。そして、その結果を「私は重力をどのようにコントロールしたか」というタイトルで専門雑誌に発表。これにより、高電圧の電界が重力場に影響し、推進力を生みだすことが確認されたのである。

その後、ブラウンは数々の実験によってその効果を実証し、1953年には実験室内の台上で、直径2フィートの円盤形の物体を、直径20フィートの円形コース上沿いに飛行させる実験に成功した。このときの印加電圧(電気回路や装置に外部からかけられた電圧)は5万ボルトで50ワットの電力を送り込むというものであった。この実験では毎秒17フィート(時速約20キロメートル)という最高速度を達成した。

前出のバーリッツらによると、ブラウンはこれらの成果を統一場理論に結びつけて説明しようと試みたようであるが、結局その原理については解明できずに終わっている。

反重力飛翔体の実験モデルを持つブラウン。
反重力飛翔体の実験モデルを持つブラウン。

 

秘密兵器 B-2ステルス爆撃機

多くの研究者も、このB-B効果を追試して確認している。のちにブラウンはアメリカ海軍の実験室で特別プロジェクト「Winterhaven」に携わり、その後も実験を続けた。1950年代には空中において数々の実験を実施したが、それに引きつづき、アメリカの航空会社もまた同様の研究を行っている。しかし、研究結果の大部分は秘密事項として非公開にされた。

1994年に出版されたトーマス・バロネ博士の著書『Electrogravitic Systems』によれば、アメリカの宇宙物理学者ポール・ラ・ビオレッテは「ブラウンの電気重力テクノロジーの研究は、アメリカ空軍のもとで1954年から“ブラック・プロジェクト”として実施され、これがステルス爆撃機B-2の推進原理に使われている」と主張している。

B-2の翼先端部にある「リーディング・エッジ」と呼ばれる部分を電気的にプラスとして、排気ガスをマイナスイオンで帯電させ、1500万ボルト以上の電位差を生じさせることで推進力を発生させている、というのだ。

B-2爆撃機。
B-2爆撃機。

B-2はアメリカ空軍のステルス戦略爆撃機で、水平尾翼および垂直尾翼がない全翼機という特徴的な形をしている。

B-2の開発は、ステルス性や長い航続距離などの要求の下に、1978年から開始された。当初はソビエト連邦の防空網をかいくぐり、ICBM発射基地や移動式ICBM発射台に短距離攻撃ミサイルにより核攻撃を加えることを主目的としていた。

開発初期には極秘プロジェクトとして、アメリカ空軍上層部ですら機密扱いであった。先進技術爆撃機ATB(Advanced Technology Bomber)という計画名は知られるようになったものの、1988年4月に想像図が公表されるまでは、公式情報はほとんどなかった。

 

B-2と反重力推進

「B-2が反重力推進を行っている」と主張するラ・ビオレッテによると、米空軍の研究グループは強力な静電気を帯電させることができる物質を探し、遂に劣化ウランが最も強力な静電気を帯電させられる物質であることをつきとめたという。

そこで、劣化ウランで“空飛ぶ円盤”状の軽い飛行機の機体の表面をコーティングし、強力な高電圧を発生するフレーム・ジェット・ジェネレーターで強力な静電荷をその表面上に帯電させることにより、まるでUFOのごとく上へ下へ、右へ左へ、自由自在に動ける飛行機が完成した。これがB-2の生い立ちである。

通常は併用しているジェットエンジンを作動させ、上下左右へ自在に空を飛ぶUFOのごとき動きを示すためだけに静電気を使い、高速度に移行するときはジェットエンジンを止めて、B-B効果だけによる飛行に移るという。

B-2-1

この図はラ・ビオレッテによるB-2の反重力推進の作動原理を示したもので、作動原理の概要は以下のとおりである。

B-2は両翼のリーディング・エッジとジェットエンジンの排気双方を高電圧により帯電させる。これによりプラスイオンが両翼のリーディング・エッジから放出され、これが正に帯電された放物線形の層を機体前面に形成する。

それに対し、マイナスイオンがエンジンの排気に注入され、機体後部が負に帯電し、1500万ボルトを超える電圧差が生じる。これによって反重力場が発生し、機体をプラス側に前進させる。こうしてB-2は、音のスピードを遙かに超える非常な高速で飛行することができるのである。

ガルシアが撮影した飛行中のB-2爆撃機。
ガルシアが撮影した飛行中のB-2爆撃機。

この驚くべき反重力推進の飛行状況は、ボーイング社のボビー・ガルシアによって撮影されている。ガルシアが撮影したのは、軍事ミッションに従事している際に、B-2が低高度、高速度で飛行している様子で、機体の上に発生したコロナ放電が、通常のジェットエンジンによる推進から電気重力推進に切り替わったことを示している。この写真は2002年の「Aviation Week & Space Technology 」12月号に掲載された。

内部情報によると、B-2が反重力モードで飛行しているときは、約89パーセントかそれ以上の重力の低減能力を示すということである。

ラ・ビオレッテは、B-2のコロナ放電は、ジェット戦闘機が音速を超えるときに生じる現象とは異なっていると指摘する。

なお、一説によると、B-2は反重力モードではかなりの高度を飛行することが可能で、場合によっては宇宙空間への到達も可能とのことである。

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(「ムー」2017年10月号 特集「地球製UFOと電気反重力」より抜粋)

文=ToM

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