時空連続体アカシックレコードの謎/ヒストリーチャンネル

文=宇佐和通

“すべての記憶”が収められた巨大な図書館

今回のレポートのテーマは、“アカシックレコード”。この言葉を聞いたことがある人は決して少なくないと思う。スピリチュアリティ思想の定義では、「時の始まりからのありとあらゆる出来事、思い、感情がひとつ残らず記録されているもの」ということになるだろうか。“ユニバース・レコード”とか“コスミック・ノウレッジ”と表現されることもある。

人間の歴史だけではなく、宇宙全体のすべての事象の記録であり、これまで存在してきたすべての人間の思いや感情、そして知識がちりばめられている。

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アカシックレコードとは、一種の時空連続体である。そんな説もある。時空連続体とは、時間と空間という二つの次元を合わせた宇宙を意味する言葉だ。時間の流れや空間の広がりに留まる想念やすべての知識を含んで存在するものと言ったほうがいいだろうか。

時空連続体は相対性理論にも出てくる概念で、宇宙全体が空間の三次元+時間の一次元の四次元という形で説明されている。最近では、時空連続体の概念を通じて、量子物理学分野においてもアカシックレコードに対する意識が高まっているようだ。

主流派科学においては、アカシックレコードは神話の世界に限った話に過ぎないとする学者が圧倒的に多い。ただし、相対性理論と時空連続体の関係という方向性から、アカシックレコードの存在を解き明かそうとする人々も出てきた。こうした人々は、アカシックフィールドという呼び名を使っている。

アカシックレコードは、巨大なクラウドデータと形容できるかもしれない。歴史に名を残す預言者、そして“ビジョナリー”と呼ばれる先見の明を持った人々には、いわゆるテレパシーを通じて“無限の知識の泉”とつながることができると主張した人たちが多くいる。

ちなみに、アインシュタインは自ら唱えた相対性理論について“降りてきた”という表現を用いたことがある。今回の番組では、ニューエイジ分野で著名なディーパック・チョプラ博士が高次元の存在とつながる時の脳波をモニターする場面も紹介される。チョプラ博士がつながった場所と、アインシュタインに相対性理論を降ろした場所は同じなのだろうか。

 

同時発明の源はアカシックレコードか?

1922年、ウィリアム・オグバーンとドロシー・トーマスというコロンビア大学の社会学者が『発明は不可避なものなのか?』という論文を発表した。この論文では、“同時発明”という言葉でくくった事例が148例紹介されている。同時発明というのは、お互いの存在さえ知らない二人の科学者が、ほぼ同じ時期にまったく同じ内容の理論を構築し、それを実用化するという現象である。いくつか例を紹介しておこう。

  • ・海王星の発見:アダムス(1845年)、レベリア(1845年)
  • ・飛行機:ライト(1895-1901年)、ラングレー(1893-7年)
  • ・電話:ベル(1876年)、グレイ(1876年)
  • ・蓄音機:エジソン(1877年)、スコット&クロス(1877年)
  • ・電気モーター:ダル・ネグロ(1830年)、ヘンリー(1831年)、バーボンズ&マクガウリー(1835年)bulb-1905132_1920-1

常識を覆すような考え方の源は、やはりアカシックレコードであり、それにつながることができる特殊な力を持つ人が同時期に複数存在したということなのだろうか。

アカシックレコードの存在を示唆する事例は、予言にも見られる。85パーセントというきわめて高い的中率を誇り、“ブルガリアの至宝”という別名でも知られた盲目の女性予言者ババ・ヴァンガは、ソ連邦の崩壊やダイアナ妃の逝去、そして第44代アメリカ大統領がアフリカ系アメリカ人になるといった予言を次々と的中させている。ヴァンガの預言は西暦5079年に起きる世界の終わりで終結する。

古代の宇宙飛行士説においては、アカシックレコードを人類に向けて意図的にプログラムされ、アップデートされ続けているデータと解釈する。具体的な作業を行ったのは古代の宇宙飛行士であり、神々であるETにほかならない。データの性質は、ETがロードマップとして設定した地球上の生命体の進化や人類の行く末を方向付けるものなのかもしれない。

アカシックレコードの本質がレコード=記録ではなく、あらかじめインプットされたものならば、“アカシックコード”と呼ぶのが正しいだろう。ならば人類は、地球外生命体がデザインした通りの方向で進化し続け、あらかじめ決められている方法で滅びることになる。

ならば、終わりの時が来るのはいつなのか。人類はどう滅びるのか。残念ながら、われわれにそれを知るための具体的な方策はない。

 

(「ムー」2017年11月号より抜粋)

古代の宇宙人シーズン10 「#125 アカシックレコード」は、10月17日(火)19:00~ほか、CS放送「ヒストリーチャンネル」にて放送。

文=宇佐和通

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