「見える」思春期と「見えた」体験――染谷将太さん「空海」インタビュー(前編)

思春期のころまで〝見る人〟

 

――染谷さん自身のオカルト体験を教えてください。

染谷  思春期のころまでは、結構〝見る人〟だったんですよ。はっきり覚えているのは実家のリビングで、テレビを観ていたとき。画面が暗くなったときに鏡みたいにこちらが画面に写ることがあるじゃないですか。そしたら自分の後に白いシャツを着た30代後半ぐらいの男の人がいて。アッと思って振り向いたら、だれもいなかった。

 

――消えたんですか!?

染谷  そうですね。で、しばらくして街で階段を降りているときに、後から人がついてきてる気がして、振り向いたら、その白いシャツの男だったこともあって。

 

――それはいつごろのお話ですか?

染谷  中学生のころですね。あと、もうひとつ、恐ろしかったのが、高校生のころ、撮影で地方に行ってるときに古い旅館に泊まることになったんですよ。そしたらスタッフのひとりが、ここには何かがいるっていいだして。そのスタッフは宿を変えたんですね。

 

――染谷さんは残ったんですか?

染谷  そのスタッフ以外は、まあまあって感じで、そのまま泊まることになって。で、10代の男の役者が7人ぐらいですかね。ひとつの大部屋でみんなで雑魚寝することになったんです。その部屋のメンバーで、みんなで大浴場に行ったんですね。で、自分が風呂から上がって、脱衣所で体を拭いてたら、3人が風呂から出てきて、ひとりが自分の後を通ろうとしたんです。狭いから、よけようとしたら、その瞬間、その人が、パッと消えたんですよね。

 

――それは役者仲間ではなくて……?

染谷  仲間だと思ったんですけど、違った。アッと思って後を見たらまたいなくなっていて。あとでみんなにそれを話したら、「染谷が出たあとに、風呂の入り口の曇りガラスのところにずっと立って、脱衣所のほうを見て、無限大(∞)の形にガラスをなぞってる人がいた」っていわれて。

 

――それはかなり貴重な経験ですね。

染谷  でも、いつも見るのは高熱のときとか、撮影でぜんぜん寝てないときなんですよね。疲れているだけなのか、周波数があったのか知らないですけど(笑)。だから、10代の多感なころは精神状態が落ち着いてなかったんだろうなって思うようにしています。なので、結構見てるけど、自分でもあまり信じてないんですよね。

 

――大人になってからは見なくなったんですか?

染谷  まったく。でもUFOはいつか見てみたいと思ってます。山口県に有名なUFOが見える道があるんですけど、そこで実際に見たっていう知人がいるんです。この間、撮影で山口に行ったときに自分も行ってみたんですけど、まったく見えなくて。それは本当に悔しかったですね(笑)。

 

ヘアメイク=AMANO、スタイリスト=小橋淳子、写真=佐賀章弘

◆染谷将太(そめたに しょうた)◆

1992年9月3日生まれ。東京都出身。2001年、9歳のときに、映画『STACY』でデビュー。2009年、映画『パンドラの匣』で長編映画初主演。2011年9月、映画『ヒミズ』で第68回ヴェネチア国際映画祭、日本人初の新人俳優賞を受賞。

 

 

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『空海−KU-KAI− 美しき王妃の謎』

全国公開中

配給 : 東宝、KADOKAWA

出演:染谷将太 ホアン・シュアン、阿部 寛他

夢枕獏の人気小説『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』(角川文庫/徳間文庫)を巨匠・チェン・カイコー監督が映画化。遣唐使として中国、唐に渡った天才僧侶・空海を染谷将太が熱演。稀代の詩人、白楽天役に中国の大スター、ホアン・シュアンを迎え、東京ドーム約8個分の敷地に再現された巨大なオープンセットで物語の舞台である長安の街を再現するなど、圧倒的なスケールで描かれる極上のエンターテイメント作品。

© 2017 New Classics Media, Kadokawa Corporation, Emperor Motion Pictures, Shengkai Film

 

*後編は明日、2018年3月17日公開予定です。

 

(ムー2018年4月号より抜粋)

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