アルバニアの大プレスパ湖でネッシー型の巨大生物が撮影された!

文=宇佐和通

ものまねネッシー、あらわる!

ヨーロッパの湖に怪生物が姿を現し、「モッホ・ネス・モンスター」(ものまねネッシー、ロッホ・ネス・モンスター=ネッシーの呼び名をもじったニックネーム)で呼ばれ、大きな話題となっている。

kyodaiseibutu1
2017年12月26日に大プレスパ湖で撮影された巨大生物。丸みを帯びた部分は頭部か。

突如、注目を集めることになったレイク・モンスターの姿がビデオに捉えられたのは、昨年12月26日、バルカン半島のギリシア、アルバニア、マケドニアの3つの国にまたがる水面積273平方キロ、最深部54メートルの大プレスパ湖(水面標高853メートル)である。

問題のビデオを見てみると、水中から現れた生物らしきものが、鎌首をもたげながらゆっくりと泳いでいく様子がわかる。水面から出ている頭と思しき部分の長さは、2〜3メートルほどだろうか。本誌448号のホットプレスで既報のとおり、撮影者は、湖畔のロッジに泊まっていたグループである。

実は、地元マケドニアのプレトール村に住む人々の間では、湖に棲む怪物の伝説が代々語り継がれており、その正体に関して「巨大種のナマズ」という説が支持されてきた。しかし、今回のビデオを見る限りとてもナマズとは思えない。

あっという間にビデオが世界中に拡散した事実を受け、アルバニアのジャーナリストたちが調査隊を組織して目撃地点付近の検証を行うことになった。グループのリーダーを務めたのは、元地理教師のシーマ・ジョノスキー氏だ。ただし、このときの調査では客観的なデータは何ら得られずに終わっている。

1970年に大プレスパ湖を泳いで渡ったこともあるジョノスキー氏はモンスターについて、こう語る。

「昔、マリグラード島(大プレスパ湖に浮かぶ無人島)の近くで船が沈み、多くの子供たちが亡くなった。このとき行われた水中捜索に参加したダイバーが、巨大なナマズを何匹も見た。あまりにも大きくて恐ろしくなり、捜索活動が中止されたほどだ」

ジョノスキー氏は、言葉を続ける。

「1976年、先端がマッシュルームのような形をした柱のようなものが水面に現れたことがある。詳しい原因はわからないが、沈んでいたものが浮き上がってきたのだと思う。目撃されたのはギリシア側からだった。この物体は、10〜15分くらいで再び水の中に沈んだ。とても生物とは思えなかった」

ジョノスキー氏はモンスターの存在について懐疑的だ。だが、もう一度指摘しておくが、今回のビデオに映っているのは、正体が何であれ、ナマズでも柱でもない、「長い首をもった生物」にしか見えない。首から上の部分に限っていうなら、大プレスパ湖のモンスターはネッシーにそっくりである。

実は、今回の怪物の存在を裏づける映像が2012年にも撮影されている。この映像について、イギリスのBBCが現地取材を行い、存在の可能性を肯定している。

kubi1
2012年に撮影された大プレスパ湖の怪物。首の長さが特徴である。

また、大プレスパ湖から西に10キロほど離れた位置に、オフリド湖という湖がある。そこは大プレスパ湖とつながっており、水が流れ込んでいる。仮に両方の湖を繋ぐ地下水路があるとすれば、かなり大きな生物でも行き来することができるだろう。怪物は、その地下水路を使って、両方の湖を行き来しているのではないかと指摘する研究家もいる。

地下水路の存在が事実であれば、大プレスパ湖はネス湖と共通点が見られる。なぜなら怪物が棲息するとされるネス湖も多くの水路と思しき空洞があり、外海とつながっているからだ。

はたして、モッホ・ネス・モンスターの正体は、“首が長い”巨大ナマズなのか。湖底の遺跡の柱なのか。それとも、やはりネッシータイプの水棲獣なのか?

ひとつだけ確実にいえるのは、Cryptzoology(未確認隠棲動物研究)に、新しいメンバーが加わったということだけである。

 

(ムー2018年4月号より抜粋)

文=宇佐和通

  • 1

関連商品

ムー
2018年4月号

ムー
2018年4月号

定価:800円
発行:学研プラス
発売日:2018/03/09

この記事と同じトピックを探す

関連記事

編集部おすすめ

アクセスランキング

  • デイリー
  • ウィークリー
  • トータル