オーラ・メンタリスト美樹と「白虎の守護神」

文=岩崎紀夫

稲荷神社に棲む美しき白虎

 

しばしば、霊能力は隔世遺伝する。オーラ・メンタリスト、最近では海外でドリームヒーラーと呼ばれる美樹の場合も、同様だった。

 

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オーラ・メンタリストの美樹。御神木の前 での写真に大きく輝く不思議な光が。

 

霊感が鋭く、予知能力に秀でていた彼女の祖母は生前、日曜日になると、きまって栃木県足利市の山奥にある秘密の稲荷神社へお参りしていた。幼い美樹の手をとり、お稲荷様に捧げる油揚げとひと房の髪の毛を携えて……。

地元の人々は神社のことを「虎のお稲荷様」と呼んでいる。

なんでも、いい伝えによると、かつて、この山には野生のトラが棲んでいたのだとか。もちろん、今はいない。

しかし、彼女たちには見えていた。神社の境内には大きなトラがいて、こちらをじっと見つめている。体長は3~4メートルはあるだろうか。雪のように真っ白な体に漆黒の太い筋、今にも吸い込まれそうな青い瞳が印象的だったという。

まさに、それは四神のひとつ、白虎そのものだった。美樹は長じて、同じく四神のひとつ、朱雀の導きによって奈良のキトラ古墳を訪れることになる。古墳の玄室を囲む4つの壁には四神、すなわち北の玄武、東の青龍、南の朱雀、そして西の白虎が描かれているのだが、もちろん、これは偶然ではない。

 

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白虎が描かれた古代中国の瓦。

 

美樹にとって、稲荷神社の白いトラは、彼女の守護神であるという。寅年生まれだった祖母は類い稀なる霊能力と祈禱により、孫である美樹を一生涯守ってくれるよう、白いトラに祈願したのだ。以来、祖母亡き後も、機会あるごとに虎のお稲荷様を訪れ、密かに願いごとをしてきた。ちなみに、願いが通じて授かった息子さんの背中には、トラの形をした赤いアザがあるのだとか。

とにかく神徳が高い。神威が強く、願い事は必ずといっていいほど成就する。地元の人は祈願する際、みしるしとして髪の毛を奉納するならわしになっている。ために、祠の中には人毛がたくさん奉納されており、一種独特な雰囲気を醸し出している。祈願というよりは、もはや呪術の場に近い。

ご利益がある反面、ないがしろにすると、祟りもあるというから、お参りするときは精進潔斎し、厳かな態度で望む必要があると、美樹は強調する。

 

 

「白虎」と「白狐」

 

今は稲荷神社となっているが、おそらく白いトラ伝説がもとになっているのだろう。白いトラが「白虎」と呼ばれ、「びゃっこ」という響きに「白狐」という字が当てられたものと思われる。陰陽五行説において白は「金」を象徴する。白狐をお遣いとするお稲荷さんが現世利益を肯定するのも、金という属性にお金や金運、財運を期待しているからだ。

守護神である白いトラ、すなわち虎のお稲荷様に祈願し、オーラ・メンタリストの美樹がもてる力を特別に注入する――。はたして、どんな奇跡が待っているのか。

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(「ムー」2018年9月号より抜粋)

文=岩崎紀夫

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