幽霊の存在を 感じちゃったんですよね/綾小路翔さんの不思議な体験

構成=河上 拓 写真=佐賀章広

小学生のころから「ムー」の読者でした

 

――「ムー」は何歳ぐらいから読まれてますか?
小学生のころから読んでます。今も旅に出るときに空港で買うことが多いですね。読みながら旅への思いをはせるっていう。

 

――とくにどういったテーマに興味があったんですか。
とにかく小学生のころは、五島勉先生の『ノストラダムスの大予言』が流行していて、自分もすごく信じていました。今思えば、自分の人生、ノストラダムスよりも、五島先生にずいぶん左右されてしまったと思うんですよね(笑)。本当に田舎の小僧からしてみたら、目の前に恐怖の「1999年7の月」がありましたし、それがある意味、原動力につながってたというか。

同級生の友だちに、一年に一回、すごい当たる占い師のところに家族と見てもらいにいってるやつがいて、時間が余ったときに、そいつがたまたま持ってた僕の写真を占い師に見せたらしいんです。そしたら「彼は1999年まではすごく好調だけど、その先がまったく見えない」っていわれたらしくて。それを聞いて、そうか、99年に俺の人生が終わるんだって思ったんですよ。

だから生きてるうちは好き勝手やろうって決めて、97年に、あと2年しかないぞって思って氣志團を結成しました。その結果、恐怖の大王はやってこないという、ある意味いちばん恐ろしいことが起きた(笑)。

 

――あっさり生き延びてしまったと。
だからガキのころは『ノストラダムスの大予言』と、つのだじろう先生の『うしろの百太郎』と、そしてこの月刊「ムー」が三種の神器で、勝手に影響を受けて、やたら未来が不安になったり、ときに勇気をもらったりしてました。

 

――不思議な体験はありますか?
うちの地元方面、房総は富津市にある東京湾観音という、白亜の巨大観音像が何もない山の中に建ってる奇妙な場所があるんです。その大観音に向かう山道の途中にトンネルがあって。

そこが当時、恐怖のスポットといわれていて、車で通るときに3回クラクションを鳴らしたら何かが起きるとか、窓ガラスに手のあとがたくさんついていたとか、どこまで本当かわからない噂がとにかく頻繁にある場所でした。

 

――有名な心霊スポットですね。
デビューした当時、2002年ぐらいの「オールナイトニッポン」で、夏の納涼企画ってことで、ニッポン放送のバスを借りて現地に行くことになったんです。トンネルの中に番組のサブ作家と、ニッポン放送の吉田尚記アナのふたりでマイクとビデオカメラを持って行かせたんですよ。

で、トンネルの中で「WON’T BE LONG」を歌いながらキャッチボールをするっていう無茶なことをさせて。僕らは近くにバスを止めて待ってたんです。

そしたら、やばいやばい、なに!?

って、ふたりが大騒ぎしだしたんです。でもビデオをチェックしてみても、とくに何も写ってなくて。

 

――でもふたりは何かの気配を感じたんですね。
そういうんですよ。そのあと、局に戻って録ってた音声を聞いてたスタッフが、これちょっとヤバいかもっていいだして。

ビデオには入ってなかったけど、マイクで取ってた音声には、(おおおおお〜……)って声が入ってるんです。で、その瞬間、ふたりが「ギャー」って騒ぐんですね。だからふたりは不思議な何かを感じて驚いてたんじゃないかなって。

で、おもしれえ! ってなって、その声をすぐにサンプラーに取り込んで、「MCボーズ」って名前で、「うおおお〜」って音を出してループさせたりして放送して(笑)。

 

――深夜ラジオのノリだと、そうなりますよね。でもそれ、バチが当たりそうで怖いですね。
そう、そしたら、リスナーから大量のメールが届くんです。「今流れたジングルのところ聞け!」って。

で、「綾小路 翔のオールナイトニッポン!」っていうジングルの部分をよく聞いてみると、今度は女性の声が(うあああ……)って入ってたんです。で、さっそくまたそれを取り込んで、「MC貞子」って名前で、うあああ、うあああってループさせたりして、罰当たりなことをやってたんですね。

そしたらガターン!ってブースの電気が一瞬だけ消えたんです。僕と作家さんだけが「うわあああ!」って叫んだんですけど、ブースの外にいた人には何も見えなかったらしくて。

僕と作家さんだけが震え上がるっていうね。それまでは眉唾だぜって思ってたところがあったんですけど、でもその体験で、現代の科学では説明がつかない何かが実際にあるってことを知ってしまった。

 

――確実に霊的なものを感じたと。
僕の見解としては、幽霊はどうやらいると。ただ、中にはすごい奴もいるんですけど、大抵の奴はそんなに極端な力はないっていうか。

もし、幽霊が本当にとてつもない力を持ってたら、世の中、イケメンとかいじめっ子とか金持ちとかがバンバン呪われると思うんですよね。ただ、奴らが使える力がいくつかあって、来た人を憂鬱な気分にさせたり、声を聞かせたりするぐらいの能力は多少あるみたいな。

 

――なるほど。それ以降はそういった体験はないんですか?
霊体験はいっさいないです。ただ僕、どんな霊能者の方に会っても「あなたはとても強い守護霊様に助けられてるから感謝しなきゃダメですよ」っていわれるんです。

 

――強い力に守られていると。
そうなんです。で、僕、のだじろう先生の本で読んだ、寝るときにお腹の上で指で三角を作って、ご先祖様にお礼をいってから寝るっていうのを、子供のころからやりつづけるんですよね。

 

――つのだ先生が自身もやっていた、守護霊と会えるという交霊方法ですね。守られているのは、その効果かもしれませんね。
でも、このポーズ、実はフリーメイソンのハンドポーズにも似ていますよね…?

なーんて事をうっかり考えてしまうのがムー脳というか、ムー民たる所以なんですかね。

 

 

20181007_syo

◆綾小路 翔【氣志團】(あやのこうじ しょう)◆
孤高のヤンクロックバンド「氣志團」の團長。1997年、千葉・木更津にて氣志團を結成。2001年、メジャーデビューを果たし、ロックバンドとしては最速での東京ドームGIGを成功させるなど「氣志團現象」を巻き起こした。9月15日、16日に主催フェス"氣志團万博2018"を千葉県袖ケ浦市袖ケ浦海浜公園で開催!

 

(ムー2018年10月号より抜粋)

構成=河上 拓 写真=佐賀章広

  • 1

関連商品

ムー2018年10月号

ムー2018年10月号

定価:820円
発行:学研プラス
発売日:2018/9/07

この記事と同じトピックを探す

関連記事

編集部おすすめ

アクセスランキング

  • デイリー
  • ウィークリー
  • トータル