地球上の生命体と「もうひとつの地球」の謎/ヒストリーチャンネル「古代の宇宙人」

地球の生命は宇宙から飛来した

2009年のケプラー探査機の打ち上げを機に、科学者たちは生命体を支え得る何千もの惑星を特定してきた。はたして私たちは、長年の「われわれはこの宇宙で唯一の存在なのか?」という疑問に対する答えを手に入れる時期に来たのだろうか? そして今、われわれが居住可能な惑星を探しているように、発達した別の銀河からの知的生命体も同じように地球を探し当てたのではないだろうか?

世界中には、生命体が他の星から飛来したという神話がいくつも残されている。アフリカのドゴン族は、神がシリウス星系から到来したと信じている。マヤ人は、神々とプレアデス星団との関係をほのめかしている。さらにホピ族の伝統では、生命自体が天界から植えつけられたものとされている。古代宇宙飛行士説論者は、私たちが地球外生命体からの訪問を受けているだけでなく、彼らが人類の存在にも関係していることを主張する。

【もうひとつの地球】 解説=宇佐和通

この番組のタイトル、『もうひとつの地球』という言葉は、いわゆるパラレルワールドを意図したものではない。物理的に存在する可能性がある、地球にきわめて似た天体というニュアンスで使われている。

2015年7月23日、NASAのケプラー宇宙天体望遠鏡によって、地球によく似たケプラー452bという惑星が発見された。当時までに発見された中でも最も地球に近いとされ、NASAの中では“地球のいとこ”とか“地球2.0”というニックネームで呼ばれていた。番組内では他の惑星への移住の可能性が紹介される。2025年がひとつのめどとなるらしい。この年には、いわゆる地球外生命体の存在に関する何らかの具体的情報が出されるようだ。

なぜ2025年なのか? 実は、まったく論拠がないわけではない。“プロジェクト・ペガサス”という火星への移住計画の存在が噂になって久しいが、この計画の実質的な開始時期と言われているのが2025年なのだ。

プロジェクト・ペガサスにはスピンオフ的な展開もあった。スーパーソルジャー計画で子どもの頃から極秘訓練を受けていたというアメリカ軍の軍人が「火星に7年間駐屯していた」とコメントして注目を集めたり、第34代大統領ドワイト・アイゼンハワーの孫娘ローラ・アイゼンハワーが「ごく一部のエリートがすでに火星でコミュニティーを形成している」と発言したりして、大きな話題になった。

火星にエリートコミュニティーを形成する計画が実在するかどうかは別として、“もうひとつの地球”を探すプロセスは、一般人が想像しているよりもはるかに現実的なレベルで進んでいるようだ。2018年4月に打ち上げられたNASAのTESS(トランジット系外惑星探索衛星)により、タイムテーブルは順調なペースが保たれているよう感じられる。そしてTESSがフル稼働状態に入れば、14,000個もの惑星が新しく見つかるといわれている。

そしてこの番組。シュメール文明の要素やゼカリア・シッチンのコメントなど、いつもながらのコンテンツもきちんと盛り込みながら、最新宇宙科学の情報も網羅されている作りはファンから見れば安定感抜群だ。

元宇宙飛行士で第12代NASA長官を務めたチャールズ・ボールデン氏が、とあるイギリスの小学校で講演を行った際に次のような発言をしたことがある。

「宇宙の数えきれない星の中には、地球によく似たものがあるかもしれません。私たちの中には、いや、私たちの多くが、地球人類以外の生命が存在する物証を見つけられると信じているのです」

元NASA長官が語った言葉の真意はわからない。まずはこの番組を見て考え始めるのはいかがだろうか。

古代の宇宙人 - もうひとつの地球

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