世界で語られる「洪水と絶滅」の神話と歴史/ヒストリーチャンネル「古代の宇宙人」

創世神話と洪水伝説

神は、おごり高ぶる人類を戒め、文明を破壊するために大洪水を起こした。この物語は、世界の1200以上の文化の中で語り継がれている。はたして、選ばれし者たちを選別する大洪水は本当にあったのか?

実はこの起源となる洪水が実際に起きていたということが、最近の研究で明らかになってきた。インド洋に墜落した大型隕石の形跡や、世界中の火山灰層、ノアの箱舟の遺跡と言われる場所を調査し、研究者たちはパズルのピースをつなげはじめている。そしてある者は、そのパズルのピースこそが地球外生命体によってもたらされたのだと主張する。

人類は、本当に地球外生命体の力によって奇跡的に滅亡を逃れることができたのだろうか? 古代宇宙人説の提唱者たちは、人類が壊滅危機に直面する時に地球を救うのは、他ならぬ地球外生命体であると信じている。

 


【洪水と絶滅】 解説=宇佐和通

アフリカ、南北アメリカ、アジア、ヨーロッパ、そしてオセアニア。いわゆる“洪水伝説は”世界中に存在する。いや、こういおう。洪水は創世神話のモチーフとして欠かせないものなのだ。

具体的な数字を挙げよう。創生神話に紐づけられる洪水伝説が語られている文化の数は1000を超える。神が大洪水を起こし、古代人類が脈々と築き上げてきた文明を崩壊させる。そして、真摯な態度で神の言葉に耳を傾けた者だけが“新生人類”の父祖となる。聖書に出てくるノアの箱舟のストーリーラインそのままの物語が世界中に存在するのはなぜか。古代の地球で、本当に大洪水が起きていたのか。

番組は、数多くの科学的根拠を頼りに、大洪水が起きた可能性を追求していく。素のひとつとして挙げられているのが、インド洋に残る巨大隕石墜落の痕跡だ。さらには、世界各地で大量の灰から成る地層が発見されている事実も見逃せない。

巨大隕石の落下と、それに伴って起きた大洪水。聖書だけを考えても、火と水の災いはソドムとゴモラの壊滅、そしてノアの洪水に通じる。太古の地球では何万年というスパンで似たような現象が何回か繰り返されていたのかもしれない。

スフィンクスに水による浸食痕が認められるという説で有名な地質学者ロバート・ショックは、トルコの遺跡ギョベクリ・テペにも大洪水の痕跡が残されていると語っている。遺跡の一部が岩でできたドーム状構造で覆われている事実を指摘し、これは重要な部分を洪水から守るためのものであると指摘する。はるか昔に起きた洪水―おそらくはノアの洪水―の記憶が残っていたためだったとは考えられないだろうか。

グラハム・ハンコックもギョベクリ・テペには大きな興味を示している。『神々の魔術』の出版を記念して行われた来日公演でも、世界各地に残る大洪水の痕跡について詳しく語っていたことを思い出す。

筆者が強調したいのは、アララト山で見つかった“化石化した木材”だ。ノアの箱舟の存在に直結するこの要素ももちろん、番組でも取り上げられている。さまざまな角度から掘り下げた、人類の父祖に関する壮大な仮説が、偏りのない科学的事実と共に提示されていく。

ただ、最終的な答えを出すのはこれを見る視聴者自身だ。想像を絶するスケールで展開される謎解きゲームに参加してみないか? その入り口となるのがこの番組だ。

 

古代の宇宙人 - 洪水と絶滅

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