宇宙開発とNASAの極秘計画/ヒストリーチャンネル「古代の宇宙人」

宇宙ロケットの開発者

1969年7月、アポロ11号が初めて人類を月に送り込んだ。そのロケットを発明したのが「ロケットの父」ヴェルナー・フォン・ブラウンである。フォン・ブラウンはドイツのナチスに参加し、ロケット作りに励んだ。ドイツのロケット技術は当時としては極めて優れており、今でも謎に包まれている反重力システムまで研究されていた。これは彼だけの力だろうか?それとも、そこには異星人の介入があったのだろうか?

 


【NASAの極秘計画】 解説=宇佐和通

第2次世界大戦終結以降の時代におけるアメリカの科学技術の発展は、ナチス・ドイツから流入した優れた科学者たちを抜きにしては語れないだろう。この番組のテーマは、NASAの設立に隠された真の目的。そして主役となるのは、ひとりのドイツ人天才科学者である。

天才科学者の名前は、ヴェルナー・フォン・ブラウン。ヒトラー政権下のドイツが連合国との戦いで劣勢に置かれていた時期、ロケット開発プロジェクトに関わり、V2ロケットと、当時としては画期的な性能を誇る対空ミサイル“ヴァッサーファル”を完成させた人物だ。

ブラウン博士は、第2次世界大戦終結直後からアメリカ軍部に身を置くことになった。ドイツから優秀な科学者をアメリカに招く“オペレーション・ペーパークリップ”の一環だ。アメリカに招かれた理由は、ソ連との冷戦時代を見据えた長距離弾道ミサイルの開発プロジェクトの発足だけではなかった。アメリカ―国家を動かす真の力の中枢部―は、はるか先の時代まで視野に入れていた可能性が高い。

番組では、大胆な仮説が展開される。ロズウェル事件のリサーチャーとして有名なフィリップ・コルソは、ブラウン博士が、第二次世界大戦終結直後に起きたロズウェル事件に深く関わっていたと主張する。墜落現場で回収された破片を可能な限り集め、それをリバースエンジニアリング的な手法で組み直し、推進装置から飛行メカニズムまで解き明かす過程を担っていたという話が検証される。思えば、地球製UFOというキーワードは、この時代に生まれたのかもしれない。

ブラウン博士はその後もロケット開発に携わりつづけた。しかし、兵器ではない。人類が宇宙へ飛び立つ手段として、である。この時代にはウォルト・ディズニーとも深く関わり、ツーショットの写真も数多く残されている。そして1958年7月にNASAが設立され、2年後に新設されたマーシャル宇宙飛行センターがブラウン博士の新しい仕事場となる。

アメリカの宇宙計画は、ブラウン博士ありきで進んできたのかもしれない。そんな気がしてくる内容だ。当然ながら、アポロ計画にも関与している。第二次世界大戦終結時に政権を担っていたハリー・トルーマン大統領は、20年ほど後に実現するアポロ計画まで見通していたというのか。いや、違うと思う。大統領さえ知らない秘密のアジェンダを連綿と組み立てていたグループの存在が見え隠れする気がしてならない。

それに深く関わっていたブラウン博士がガンで亡くなったのは、1977年6月だ。死の瞬間、博士の脳裏をよぎったものは何だったのだろうか。

古代の宇宙人 - NASAの極秘計画

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